特捜部はメルトスルー? [旬の話題]
小沢被告第10回の前田恒彦検事の証言にも驚いたが、小沢被告第9回(平成23年12月15日)の田代政弘検事の証言にはもっと驚いた。
元特捜部の田代政弘検事(44)が、昨年5月、保釈された石川知裕衆院議員の再聴取後に作成した捜査報告書に関する証言。石川被告がその再聴取の取調中に言ってもいない、「検事から、ヤクザの手下が親分をかばうようだと言われたことが効いた」という文言を付けて、田代検事が捜査報告書を作ったことを認める証言をしたというもの。
読売の記事はこれ(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111223-OYT1T00780.htm)。
今回も産経ニュース(だけ)が詳細に報じている。ただ、産経ニュースの記事を読んでも、田代検事が、石川被告が言ってもいない供述を加えて捜査報告書を作ったことを認める証言をしているとは読み込むことは出来ない。ICレコーダーで録音した取調状況をテープ起こしした反訳書と、捜査報告書の記述と対比をすると、捜査報告書を捏造(脚色?)したということになるようだ。
http://sankei.jp.msn.com/special/group/court-16910-g1.htm
私などは、交渉の相手方や、通話の相手方は、会話を秘密録音しているかもしれないと思って、その場に臨んでいる。
石川議員の再聴取の際、石川議員が録音しているかもしれないという不安を抱えていたのに、田代検事が、なぜ、石川検事が録音しているのではないかを調べなかったのか?考えられないことだが、それほど、思い上がっていたのだろうか?
特捜部は、これでメルトダウンではすまないことになるだろう。
時間がある人は、ユーストリームの12月22日に開かれたパネルディスカッション「『検察、世論、冤罪 III』 ~検察審査会の謎~」
(http://www.ustream.tv/recorded/19317792)を見られたらよいでしょう。(司会:岩上安身(フリージャーナリスト)、パネリスト:
郷原信郎(名城大学教授・弁護士・「検察の在り方検討会議」委員)、山下幸夫(弁護士・元最高検察庁アドバイザー)、市川寛(弁護士・元検事)、山口一臣(週刊朝日前編集長)、八木啓代(「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表)ほか)
当時、東京地検次席検事であった大鶴基成氏(出世街道に乗っているというのが多くの意見であった)が、平成23年8月2日に辞職しているが(辞職時の役職は最高検公判部長)、コレだったんでしょうね。
流石、足が早い。
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