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暴力団排除条例 追加1 [はてな?]

(愛知県)暴力団排除条例については、「法律で制定すればよいものを、なぜ、わざわざ愛知県の条例として定める必要があるのか?」という素朴な疑問は誰でも持つところでだと思います。

この素朴な疑問は、条例を制定した愛知県議会の議員の先生もお持ちのはずだから、愛知県議会ではその点について質問をしているんではないか、と思い至りました。

いっぺん調べてやれ、と好奇心が沸いてきたので、愛知県議会でのホームページで議事録にあたってみました。

その調査結果ですが、(1)愛知県では、暴力団排除条例案は愛知県議会9月定例会に平成22年9月21日に上程、(2)同条例案は同議会の警察委員会に同月30日に付託、(3)条例案の付託後、平成22年10月6日開催の警察委員会で全員一致で原案可決、(4)同月14日に定例会に報告、という経過で条例が成立していることが分かりました。

次に条例案の審議内容ですが、(ア)暴力団排除条例案は愛知県議会本会議で審議は全くされていない、(イ)審議の機会は、平成22年10月6日に開催された警察委員会においての審議しかない、(ウ)その10月6日の警察委員会での審議内容は、2人の委員(議員)が愛知県警組織犯罪対策局長に「みかじめ料」や「200メートルの距離規制」なについて質問をしているぐらいのもので、条例案14条、15条の事業者に対する規制が経済活動を萎縮させるのでないかとか、事業者に対する過重な規制ではないか等の質問も議論も全くない、ことが分かりました。

平成22年10月6日の警察委員会では、14名の委員(県議会議員)と、公安委員長、警察本部長、総務部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、組織犯罪対策局長、交通部長、警備部長、関係各課長等の愛知県警幹部が出席して開催されていいますが、このような審議過程を経て成立した愛知県暴力団排除条例はどうなんでしょうかね。

議会Template=List&QuerySelect=No&List=Top&ListOrder=asc.jpgの図は、愛知県議会の会議録検索で「暴力団排除条例」をキーワードとして検索した結果が、全部で7件しかないということを示しています。

私と同じように、暇な方は、目を通してみられたらどうでしょうか。http://www.pref.aichi.jp/gikai/kaigiroku/index.html

「条例で、立法をしてしまえ」という戦法は、愛知県県警(及び黒幕の警察庁)の作戦勝ちと言っていいんでしょうが、そんな戦法を採ること自体は本当にいいんでしょうかね?禁じ手ではないのでしょうか。

他の県での暴力団排除条例の審議はどうなっているんだろうと思い、福井県議会の会議録を検索してみました(福井県議会を選んだのは。勤勉な土地柄という感想を持っているので、条例案の審議もしっかりしているのではないかという期待があったからからでした。)。

福井県暴力団排除条例は平成22年12月17日に福井県議会で可決成立、同月24日公布、同23年4月1日施行されていますが、福井県では議会での議決の半年以上前の平成22年6月10日の土木警察常任委員会から審議が開始されています。県議会の(6月21日、9月9日、10月4日、11月26日、12月3日の)定例会でも同条例は審議されています。

なお、福井県議会の会議録検索で、「暴力団排除条例」をキーワードとして検索した結果は15のヒットでした。

さすが、福井県民は真面目だ、と福井県を称賛したいところですが、そうとも言えません。

愛知県議会での審議が目も当てられないほど、ひどいだけなのかもしれません。正しく議論をしていただきたいところです。

(福井県暴力団排除条例の全文は、http://www.pref.fukui.jp/kenkei/kemubu/keimuk/khpg/kohyo/jorei/jrh2231.pdf  を参照して下さい。

また、福井県議会の会議録検索は、http://gikai.pref.fukui.jp/kaigiroku/ を参照して下さい。)


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