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オリンパスの闇と闘い続けて [読書]

上司の不正を内部通報した報復として、度重なる配転とパワハラの制裁を受けていた、オリンパスの浜田正晴さんが書いた「オリンパスの闇と闘い続けて」(光文社、4月18日発売)を読みましたが、会社の子どもじみた、いじめの酷さに、読んでいて心底、腹が立ちました。


オリンパスの闇と闘い続けて浜田さんに露骨なパワハラをしていた上司は、会社の業務命令でやっているという意識でいじめをしているので、悪いことをしているという意識は、もしかしたなら、これっぽっちもないかもしれません。

これが組織の怖いところです。

自分が浜田さんと同じような目にあわされたら、浜田さんのように5年も我慢などできないでしょう。

浜田さんにしろ、30年耐えてきたトナミ運輸の串岡さんにしろ、本当にすごい忍耐力だなと思います。

でも、浜田さんも、串岡さんも、会社の横暴に対し何も反抗しなかったために、会社の対応が徐々にエスカレートしていったという面があるのではないかとも思いました。

なぜ、早い段階で、弁護士なりに相談し、手を打たれなかったのかと思いました。

もし、最初の配転の際に、浜田さんが代理人の弁護士を立て、配転に異議を述べられていたのであれば、オリンパスは浜田さんに対し、露骨な嫌がらせ(配転や上司によるパワハラ)は抑制させたのではないでしょうか。

2度目の配転も、また、3度目の配転も、それに、上司による浜田さんへのパワハラも、それ以降、起きることはなかったのではなかと思います。

浜田さんとしては「そのうち会社も自分のことを理解してくれる」という会社への信頼の気持ちを持ち続けてみえたが故に、会社のJ横暴に耐えてみえたのでしょうが、悲しいですね。 

浜田さんは裁判の経過をブログに書いてみえます。裁判の経緯についてご関心のある方は浜田さんのブログを見て下さい(「オリンパス現役社員のブログ『公益通報者が守られる社会を!ネットワーク』)。

 


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