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タブーの正体(検察庁編) [検討]

『噂の真相 』の副編集長だった川端幹人さんが書いた「 タブーの正体 ! 」 の中では、検事の個人的な不祥事が新聞・テレビにとっては絶対的なタブーである実例として、同書132~133頁で、

① 東京地検特捜部の次期部長と目されされていたA検事が、運転中に重大事故を起こし、同乗していた検事が重症を負って入院するという事故があった。

② 事故については警察から情報が流れていたが、当初、どのメディアもまったく報道しなかった。

③ 二カ月後にA検事が書類送検され、ようやく報道されたが、各紙とも小さなベタ記事扱い。

④ A検事は重大な交通違反を犯していたという情報があったにもかかわらず、「業務上過失傷害で書類送検」と書いただけで、詳細は触れようとしなかった。

という例が挙げています(本ではA検事の名前は実名となっていますが、現役幹部の方なので匿名としています。)。


タブーの正体!: マスコミが「あのこと」に触れない理由 (ちくま新書)この川端さんの「タブーの正体!」の上記に関した記述には不正確な点が見受けられます。



平成13年3月31日の読売新聞、毎日新聞、産経深新聞の3紙では、

A検事が平成12年9月に、運転していた乗用車が横転し、同乗者2名に重軽傷を負わせる事故を起こしたこと。

横浜区検が平成13年3月30日に、検事を業務上過失傷害罪で略式起訴し、横浜簡裁が罰金20万円の略式命令を出したこと。

東京地検が上記同日、A検事を訓告処分にしたこと。

が、ちゃんと報じています。

川端さんが本に書いているように、「③ 二カ月後にA検事が書類送検され、ようやく報道されたが、各紙とも小さなベタ記事扱い。」、「④ A検事は重大な交通違反を犯していたという情報があったにもかかわらず、「業務上過失傷害で書類送検」と書いただけで、詳細は触れようとしなかった。」ということは、ありませんでした。

ですが、事故の発生については、新・雑誌横断検索で、A検事の氏名をキーワードにして、「2000年9月1日~2000年10月15日」の期間で期間検索をしてみましたが、検索結果は0件でした。

確かに、川端さんが言うように、「② 事故については警察から情報が流れていたが、当初、どのメディアもまったく報道しなかった。」ということは事実のようです。

読売、毎日、産経の3紙の記事の内容を総合すると、A検事が起こした交通事故は、

平成12年9月10日午後3時5分ころ、神奈川県伊勢原市の東名上り線で発生。

A検事が運転する乗用車が中央分離帯に接触し、反動で車が横転。

後部座席に同乗していた検事2名に傷害を負い、1名は頸椎骨折で三カ月の重傷、もう1名は右肩ねんざの軽傷の傷害結果。

というものだったようで、決して軽微な人身事故ではなかったようです。


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