かなり重症のようだ
憲法記念日を前に、昨日2日、最高裁の竹崎博允長官が記者会見がありました。
私の関心は、
砂川事件の際、田中耕太郎最高裁長官(当時)がアメリカ駐日公使に上告審判決の見通しを教えた件について、
竹崎長官がどのようなことを述べられかという点にありました。
この点については、竹崎長官が積極的に何かを述べられたということはなく、
朝日新聞の記者からの質問に対し、
「すでに資料の有無などについては一応点検したが、それに該当するものは見あたらない状況だった。事実について確認できず、コメントはできない」
と答えられただけだったようです。
朝日新聞(5月3日「一票の格差「最大限、迅速に結論」 最高裁長官が言及」)は、
自社の記者が質問しているからだと思いますが、
その質疑応答を記事にしています。
ですが、朝日新聞以外の他紙は、竹崎長官のコメントを含め、何も触れていません。
朝日新聞の報道があるからこそそ、
『事実確認できないのでコメントできない』で終わらせてしまうつもりだなんて、どちらも、どういうつもりなんだ
との感想を持つことができるわけですが、
それもなければ、どうだったのでしょう。
(参考)
朝日新聞デジタル5月3日「一票の格差「最大限、迅速に結論」 最高裁長官が言及」
―― 1957年の砂川事件で、当時の最高裁長官が駐日米公使らに上告審判決の見通しを述べていたことが、米国の公文書で判明した。どう考えているか
「すでに資料の有無などについては一応点検したが、それに該当するものは見あたらない状況だった。事実について確認できず、コメントはできない」
読売YOMIURIONLINE5月2日「憲法改正、国民的議論に委ねるべき…最高裁長官」
毎日jp5月2日「最高裁長官:裁判員の心のケア、支援拡充を検討」
産経MSN産経ニュース5月2日「裁判員の精神的負担「今まで以上のケアも」 最高裁長官」
日経電子版5月2日「最高裁長官『憲法改正、国民的議論を』 憲法記念日前に会見」
時事通信5月2日「 『裁判員への配慮必要』=遺体写真など証拠めぐり―竹崎最高裁長官」
共同通信5月2日「改憲『国民的に議論を』 最高裁長官、記者会見で」
NHK/NEWSweb 5月2日 「最高裁長官『改憲は国民全員で検討を』」
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