会社等法人番号の記録は大切 [豆知識]
アディーレ法律事務所が債務整理で「返金保証キャンペーン」を始めたそうです(Yahoo!ニュースRBB TODAY2014年11月4日配信「アディーレ法律事務所、債務整理で『返金保証キャンペーン』実施」)。
このニュースに接して、
アディーレが経営していた「回転ずし」や「デイサービス」は今も経営が続いているのか、、
を調べてみたい気持ちが湧いてきました。
回転ずしは 食べログ に今も出ているので、店としては続いているようです(食べログの「かいおう保木間」のページ参照)。
でとは言うものの、会社を売却してしまっているという可能性がないではありません。
そこで、前々回のブログで紹介した
登記情報提供サービスの「全国から検索」
を使って 登記情報に変更があるかどうか調べてみました。
結果は、下のキャプチャー画面のとおりで、「アディーレ」いう商号・名称が付いた会社・法人は、全国に、
税理士法人アディーレ会計事務所、
弁護士法人アディーレ法律事務所、
株式会社アディーレ・リーガルサポート
の3つしか存在していないことになります。
平成23年(2011年)12月時には、「アディーレ」という商号が付された会社が 6つありました(2011年12月30日のブログ「石丸弁護士は回転ずしの経営を考えているいるだけではないようだ(1)」参照)。
が、今回の調査では 6つの会社は一つも 出てきていません。
どうして そんなことになっているのかですが、実は 簡単なことで、
6つの会社は全社とも、「アディーレ」を含んでいない商号 に商号変更をしているから
ということになります。
補足しますと、
① 登記情報提供サービスの検索システムでは、「商号・名称」検索における検索結果を表示する場合、現に登記されている会社・法人の「商号・名称」しか、検索結果として表示しない。
(商号・名称の変更がある場合に履歴の全てをスクリーニングした結果を表示しているわけではないということ。)
② したがって、変更前の商号中に 「アディーレ」という連続した5文字の語句を含んでいた商号であった 会社・法人が、「アディーレ」という連続した5文字を含んでいない商号に、商号の変更をした場合には、当該会社・法人の現に登記されている商号中には「アディーレ」という連続した5文字の語句は含まれていないわけであるから、「商号・名称」検索における検索結果を表示するに際し、当該法人の商号等の情報は検索結果として表示されることはない。
ということ。
検索システムが「痒い所に手が届くような 親切設計にはなっていない」ということです。
上のキャプチャー画面は、
「回転ずし」を経営していた (株)アディーレ・フードサービス について、
「会社等法人番号」をしてみた際の検索結果表示画面をキャプチャーしたものです。
「会社等法人番号」による検索であれば、当該法人が商号変更をしていようが、見失うことなく追跡が可能です。
登記情報提供サービスの「商号・名称」による検索では、商号・名称の変更がなされていると、変更後の商号・名称を知っていないと、調査の難度が極めて高くなってしまいます。
商号・名称の変更に備えて、会社等法人番号を記録しておく 注意深さを持っておくことは必要だと言えます。
コメント 0