建物共有持分だけの競売 [感想]
「建物の共有持分だけが対象となっている競売事件でのことですが、土地と建物の残りの共有持分を持っている親族が落とすつもりだったところ、不動産屋が100万円以上高い値段で入札したため、その不動産屋が買受人になってしまいました。
その不動産業者から話があると言って来ましたが、どうしたらよいでしょうか。」
という内容の相談を先月に受けました。
相談の時点では、売却許可決定確定前の状態 あるということでした。
昨日、旧知の不動産屋さんが挨拶にみえたので、
共有持分を競落して儲ける不動産業者がいるのかなど、
不動産競売の様子を聞いてみました。
彼が言うには、
不動産の共有持分が競売になっている場合だと、関係ない人間が共有持分を落として買い戻しを要求し、買い戻さない場合には(任意)競売してしまう業者が結構いる
ということでした。
あと、
遠方の人間が利殖目的で入札してきて、高値づかみしてしまって、不動産を処分できずに困っているケースが目立つ
との話でした。
「競売物件が多ければそんなこと 起きないのでしょうが、
競売物件が減ってしまい、少なくなっていることが原因なのでしょうね」
と彼なりに考えている理由を述べていましたが、
品薄が理由という考えは正しそうです。
ところで、私が相談を受けた件の結末ですが、
不動産業者が代金納付をしなかったため、再入札となりました。
不動産業者は 買受保証金の 数十万円は没収されてしまいましたが、
競落しても「弁護士相手」では、それ以上の損害になると賢察されての撤退ということなのでしょう。
2014-11-14 15:16
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