愛知県における 検定中の教科書を閲覧した教員らに人数 [調査]
検定中の教科書を教員らに見せ金品を渡していた問題について、
文部科学省は今月28日に 各都道府県教育委員会に閲覧した教員らのべ人数を連絡をしたということです(マイナビニュースで引用されている共同通信2016年1月28日「全都道府県の教員が閲覧 - 検定中の教科書」、日本経済新聞2016年1月29日「検定中の教科書、全都道府県で教員閲覧 採択へ影響調査」)。
日経新聞の内容を加味すると、
過去4年間に計12社が 教員らのべ 5,147人 に閲覧をさせていた、
うち10社がのべ 3,996人 に謝礼を渡していた
ことになるようです。
今朝の中日新聞県内版には、
愛知県では「採択替え」が17件あり、うち14件について教員らに謝礼が渡されていた
との記事が掲載されていましたが、
金品を受け取った教員らの数が 156人 とは書かれているものの、検定中の教科書を閲覧している人数が書かれていません。
閲覧した教員らのうち、何人が金品を受け取っているのか、その人数を記事に書いて当然ではないかと私は思うのですが、読者はそんなことには興味も関心もないなどとでも思っているのでしょうか(中日新聞2016年1月30日「8割超が謝礼提供社に変更 県内小中学校、教科書『採択替え』」 )。
しかたがないので、他紙をあさってたところ、
謝礼を受け取った教員らののべ人数が多いベスト3は、 北海道489人、東京380人、大阪339人 で、
100人以上は11都道府県あることが分かってきました(北海道新聞2016年1月29日「検定中教科書の閲覧問題 北海道内教員ら489人に謝礼」)。
元々、謝礼を受け取った教員らが何人であるのか。その元ネタは、文部化学省が各都道府県教育委員会に送ったものです。
中日新聞が記事で書いてくれないでも、愛知県における検定中の教科書を閲覧した教員らののべ人数など、すぐに分かるはずだと安易に思って 調べてみることにしました。
各地で発行されている地方紙のほかに、47都道府県を網羅する NHKの放送局のローカルニュース が強い味方になるはずなので、楽勝だと 高をくくって いました。
その結果ですが、そんな甘いものではありませんでした。
愛知県の閲覧した教員らののべ人数は結局分からずじまいでした。
ついでに調べることとなってしまった、他府県の検定中の教科書を閲覧した教員らののべ人数も、謝礼を受け取った人数も、半分以上、不明なままです。
また、100人以上教員らが謝礼を受け取った都道府県は11あるということですが、9つしかわからず、残り2つはわからずじまいでした。
下表が、1時間以上を掛けた調査の成果ですが、「何やってんだか」という残念な調査結果でした。
記事にならなければ調べようがありません。 これ 記者クラブの弊害 ?
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