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日額150円、期間従業員の昇給 [感想]

今年の春闘では、トヨタ自動車の非正規従業員について日額150円の賃上げが妥結されたということでした(産経ニュース2015年4月15日「大手で『非正規』の待遇改善相次ぐ  トヨタは正社員の倍のベアに」。なお、日刊工業新聞ニュースイッチ2016年3月20日「トヨタグループの不文律が崩れた『3年目の官製春闘』」の記事に添付された写真には「トヨタ  3/16」と書き加えられていることから、春闘が妥結されたのが3月16日であったことが分かります。ちなみに、昨年は日給300円の昇給でした(2015年4月12日のブログ「日額300円、昇給」参照)。)。

下の画像は、昨日の中日新聞朝刊の 期間従業員募集広告 をキャプチャーしたものですが、

先週10日(日)の募集広告の内容と見比べてみると、

1年目の月収例 268,530円~291,150円 の箇所が、

272,780円~295,390円

へと 4,250円(ないし4,240円)増額されています。

また、日給1年目の箇所も、9,500円~10,300円 から、

9,650円~10,450円   

へと150円アップ されています。この差額150円が 日額150円の昇給のようです。

 

また、「社員登用制度有り」の箇所が、

2016年度 社員登用計画500人

登用者在籍数 7,420人(2016年3月時点) 

と詳細な内容に変更されています。

社員登用数がそれなりの人数いて、定着していることをアピールしていたいのでしょうか。

 

 トヨタ自動車期間従業員募集広告20160417.jpg
 
産経ニュースの記事では、
 
「平成28年春闘では、非正規従業員の賃上げや待遇改善の動きが広がっている。背景には、政府が同一労働同一賃金を掲げ、正社員と非正規従業員の賃金格差是正に乗り出していることもありそうだ。
      
(中略) 
       
春闘相場の牽引役であるトヨタ自動車では、ベアが正社員は労組要求の月額3千円に対し、半額の1500円の回答だった。だが、期間工などの非正規従業員については、日給を150円引き上げることで、要求に満額で回答した。月20日の勤務で3千円の賃上げと、正社員の倍のベアになった。 (以下略)」
    
などと書いてあります。
           
    
愛知県の有効求人倍率は 1.59 です(愛知労働局HP「平成28年2月分最近の雇用情勢」参照)。
   
期間従業員を集めないといけないため、日額150円(時給換算ですと20円未満の昇給)昇給させただけのことではないかと思うのですが、非正規の賃金格差是正の動きが広がっているなどとよくも評せますね。
      
加えて、ベースが違っている 正社員と比較して、「正社員の倍のベア」などと よくぞ書けるものです。 
      
    

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