所在調査は 北米が増加 [調査]
外務省の「所在調査」について、産経ニュースの記事(2015年12月14日「昨年の邦人援護、2万724人 過去10年で最多」)では、
「多くの調査依頼は、戦前、戦後には北米や中南米に移民したとみられる邦人という。」
ということでした。
「所在調査」については、海外援助統計で、地域ごとの調査依頼の件数と人数を確認することができますが、
地域ごとの調査依頼の人数の年次推移をまとめてみると下表の結果になりました。
北米と中南米での増加は確かですが、北米での、ここ7、8年の間の急増が見受けられます。
公益財団法人海外日系人協会によると海外日系人数は、
1位 ブラジル 1,600,000人2位 アメリカ 1,300,000人3位 ペルー 100,000人4位 カナダ 989,000人
という順となるようです(同協会ホームページ「日系人について知ろう」のページ参照)。
産経ニュースの記事によると、所在調査の多くの調査依頼が北米や中南米に移民したとみられる邦人についてということでしたが、
中南米は増えていると言っても多少の増加に過ぎません。
北米の調査依頼増が圧倒的です。 しかも、ここ7、8年の間での急増で、中南米と北米では傾向が明らかに違っています。
中南米と北米とを 一括りにした説明など出来なさそうで、産経ニュースの記事の説明は ちょっと違うような気がしました。
深堀りしてみたら、おもしろそうなことが分かるような気がします。
2016-04-19 06:00
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