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「交通事故審理、迅速化へモデルを作成 … 最高裁」の記事の続き [報告]

今月(2016年4月)14日、YOMIURI ONLINE に 「交通事故審理、迅速化へモデルを作成 … 最高裁」という記事がアップされました。

読売新聞の記事は数日で消えてしまうのですが、何故かこの記事は 今も読むことができます。

とは言うものの、無料で読むことができるのは、リードとボディーの一部で、概要、

「弁護士保険の普及で、全国の簡易裁判所で物損事故などを巡る訴訟が急増し、審理も長期化している。

最高裁は審理の迅速化のための対策に乗り出し、争点を絞り込みやすい訴訟の進め方や判決のモデルを作成して、不必要に訴訟を長引かせる主張や立証に歯止めをかける。モデルは今年秋頃に報告書としてまとめる予定。」

ということが書かれています。

全文 954文字中の、残り630文字を読むには、「読売プレミアム」(有料)の登録が必要ですが、一つの記事のために、わざわざそんな登録できません。

新聞・雑誌記事横断検索であれば、1記事100円で読むことができるので、今回は そっちの方を使うことにしました。

 

それで分かったことなのですが、YOMIURI ONLINEの 「交通事故審理、迅速化へモデルを作成 … 最高裁」(全文954文字) という記事は、

読売新聞の「交通事故審理 迅速化へ 最高裁、 簡裁向けモデル 訴訟  15年で 8倍に」という全文1,660文字の記事をダイジェストにしたものであることが分かりました。

 

まずは、 読売プレミアムに登録しないと読めない 630文字の部分ですが、書かれている内容は次のようなことです。

1 物損事故などを巡る訴訟が急増している原因と考えられているのが弁護士保険の普及である。原告や被告に弁護士が付く割合は約 62 %(00年)から約 94 %(15 年)に上昇。これに伴い、本来の争点とは関係がない細かい点まで争うケースも増加している。

2   簡裁は請求額が 140万円以下と少額の訴訟を簡易な手続きで迅速に解決するところであるが、近年は賠償請求額より弁護士費用の方が高かったり、勝訴の見込みが薄くても裁判を続けたりする例が後を絶たない。

3 最高裁の司法研修所は、簡裁が本来の役割を果たせるようにする必要があると判断し、2015年4月から対策を検討し、2016年3月に 審理と判決のモデルを作成した。

4  審理のモデルは主張や証拠の乱発で審理が長引く事態を防ぐためのもので、物損事故では、審理開始前に事故状況や車の損傷について資料提出を求め、争点を絞り込むことにする。

5  事故態様について「タクシーと一般車両の事故」、「出合い頭の衝突事故」など 10のパターンを例示して、それぞれに最適な審理案も示す。

6  最高裁はモデルにより不要な証人尋問や鑑定などを抑制できれば期間も短縮できるとみる。

 審理のスリム化に対応した判決文のモデルも示し、事故状況は図面で表すなどして判決文をA4 判 5枚程度に収めるよう提案している。

8  最高裁では「簡裁の裁判官だけでなく弁護士にも読んでもらい、スピーディーな審理を実現してほしい」としている。

 

次に、読売新聞の方だけに掲載された 記事(706文字)の方ですが、 出だしから半分くらいは、

「◆依頼者負担なく 無理な主張も

ドライバーの車への愛着について細かく主張し、賠償の増額を求めてくる」「ブレーキの踏み遅れに関して履物の種類まで争う」。弁護士保険の普及で生じた事態に、簡裁の交通事故訴訟の現場からは困惑の声が上がる。

簡裁関係者は「費用を出さずに済む依頼者が不当な主張をすることが増え、弁護士も言いなりになりがちで、訴訟長期化の要因になっている」と話す。依頼者に100%の過失があっても「被害者」と主張したり、和解成立の直前に請求内容を追加して裁判を続けたりする例もあるという。

最高裁の判決モデルについて、あるベテラン裁判官は「これまでは争点が増えるにつれて判決文も長くなる傾向にあり、簡裁には重い負担になっていた。今回のモデルが浸透してくれれば」と期待する。 」

(以下略)

というものです。

 

ひどい弁護士がいるもんですね。ただし、この記事のとおりであればですが。

      

でも、弁護士の馬鹿な主張に対しては訴訟指揮で対応すればよいだけですし、根気よく和解などせず、判決で白黒付ければよいだけのことではないのかという気がします。

変な弁護士のことを あげつらわなくても よさそうなものではないのでしょうか。

 


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