羽毛布団、フォアグラ、ペキンダック [感想]
フランス産として売られている羽毛布団の半数以上は産地偽装だということだそうです(朝日新聞DIGITAL2016年5月6日「羽毛布団『仏産の半分超が産地偽装』 業界団体が警告文」) 。
羽毛布団メーカーなどでつくる日本羽毛製品協同組合(日羽協)という団体によると、
羽毛布団の国内販売枚数は年間約320万枚で、約半数の羽毛布団が中に詰める羽毛に、フランスやハンガリー、ポーランドなど欧州の産地が表示されている
ということですが、2015年(平成27年)の財務省統計によると、羽毛原料の輸入先は、中国 48%、台湾 29%、 欧州・ロシア 17% ということだそうで、 フランス産は表示の半分もないというのは 頷けます。
中国産をフランス産と、偽装しているというようです。
ところで、フランス産と、中国産の羽毛ですが、
TBSラジオの「森本毅郎・スタンバイ」というのラジオ番組のホームページの2013年6月19日の記事「羽毛布団が高騰 ! 円安だけじゃない、その理由とは?」という記事には、
「ダウンとして使われるのはヨーロッパではガチョウ、中国ではアヒルの羽。
元はそれぞれ食用として飼育され、それぞれフォアグラ、北京ダックなどになっていて、その余りとして羽を使っていた。」
と説明がされています。
なぜフランス産偽装かですが、
フランスは鴨(合鴨もアヒルも含む)の生産量13万3000トンと、ヨーロッパでの55%を占めています(「グルメミートワールドの美味しい知識」というホームページの「カナール ドメスティック(鴨)」のページ参照)。
ダックの羽根を、グースの羽根と偽装せずとも、フランス産のダックだと言っておけばよかろうということで、
フランス産と表示しているということになるようです。
ストレートにそのような分析をしている記事が見あたらないのは なぜでしょうか。
2016-05-11 05:30
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