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カラスによる電力被害 [豆知識]

電柱のカラスの巣を 中部電力が 迅速に撤去してくれたことを昨日のブログで触れましたが、
   
「儲けにはならないのに、なぜ中電は 迅速に対応してくれたのだろうか」とは思いませんでしたでしょうか。
 
    
カラスの電柱での営巣に関し、「カラス」「電柱」をキーワードとしてGoogleのニュース検索をしてみると、結構、たくさんのニュースが 検索結果 として出てきます。
     
ニュースからは カラスの巣のせいで電線がショートし、停電が発生する被害が 頻発していることがわかります。
     
この停電による被害について、電力会社は利用者に賠償しているのでしょうか。
      
そうでなければ訴訟が起きていてもおかしくないはずです。そんな発想で、今度は 「カラス」「訴訟」をキーワードにしてGoogle 検索をしてみました。
  
すると、検索結果のトップに、「関西電力カラス巣作り訴訟」 と題する ウィキウペディアの項目が現れました。
   
何のことか分かりませんでしたが、 

上場している「ステラケミファ」(大阪市中央区)が、関西電力を被告として、ステラ社が関電から供給を受けていた電力の電圧低下によって生じた損害約1000万円の損害賠償を求めた訴訟のことだということです。
    
カラスが巣作りのため運んだ針金が原因だったとして2008年(平成20年)10月に提訴し、ステラ社は「鉄塔に作られたカラスの巣が原因で停電が多発しており、送電トラブルの発生は容易に予見できた。巣作りが活発になる時期に重点的に点検するなどすればトラブルは防げた」などと主張して提訴したということです。
     
ただ、ウィキぺディアの記事は更新されていないのか 訴訟の結果がわかりません。提訴から 7年半経過しているので、訴訟が終わっていないとは考えにくいところです。
       
   
気になり、新聞雑誌記事検索を使って確認してみたところ、読売新聞の「『カラス訴訟』 関電が和解  解決金50万円」という 2011年(平成23年)7月30日大阪朝刊33頁(全351字)があることが分かりました。
   
その記事によると、

関電は「必要な措置は取っていた」などと争っていた。
   
地裁は 2011年(平成23年)3月、和解勧告をし、関電がステラ社に解決金50万円を支払う条件などにより、大阪地裁で和解(2011年7月(平成23年)22日付)した。
   
他の和解条件は「関電が引き続き所有する電気設備の保守・保全に努める」など。
    
関電には、この訴訟での賠償義務がないことも確認された。
  
ステラ社は「主張はあるが、早期解決のため動き出すことが重要と考えた」、関電は「お客さまと裁判で争い続けることは好ましくない。法的責任はないことが和解条件に明記されたので応じた」。
   
ということだそうです。
  
     

電力会社としては 「必要な措置を取っていた」と言い張れるよう、迅速な対応をしていたことになるようです。
   
   
    
 
余談ですが、 新聞雑誌記事横断検索で、「関西電力カラス巣作り訴訟」に関する記事を検索していたところ、読売新聞の「『カラスの仕業』  電力会社に責任?  化学メーカーと関電   3年越し訴訟」という2010年(平成22年)12月7日付大阪朝刊の記事を見つけました。
   
その記事では、
 
◆相次ぐカラス停電 根本策なく苦戦
 
カラスが針金ハンガーなどを集めて鉄塔や電柱に巣を作り、それが原因で停電が起きるケースは都市部を中心に相次いでいる。電力会社は対策を講じているが、苦戦を強いられている。
 
(中略) 関西電力は、ヘリコプターや車を使って3か月に 1回の割合でパトロール。今年4月以降だけで約4000個のカラスの巣を撤去した。
 
中部電力(名古屋市)でも 1年間の巣の撤去数は約1万個。巣が原因の停電などは年間約50件前後発生しているという。(以下、略) 
    

と書かれており、中電では年間 約1万個のカラスの巣を撤去していることが分かりました。


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