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年間 5 匹も、ウナギを食べていた記憶 [検討]

筒井功氏著「ウナギと日本人」を読んでいたところ、 

「平成12年、13年頃、日本人一人当たり 5匹のうなぎを食べていたことになる」
    
という記述がありましたが、データが示されていなかったため、真偽を確かめる機会がありませんでした。
     
    
そうしたところ、前々回のブログでも触れましたが、水産庁が先月5月に公表している「ウナギをめぐる状況と対策について」の、5頁にある「我が国におけるウナギ供給量の推移」に、ウナギの国内供給量の数値が示されていることが分かりました。
   
下表はそれをそのまま引用したものとなります。 
   
 
 ウナギの供給量.jpg
   
      
                      
ウナギの供給量のピークは平成12年(2000年)だったということですが、当時のウナギの供給量は 15万8094 トンだったということです。
       
ウナギの一匹の重さが分かれば、15万8094トンが ウナギ何匹に相当するかを計算することが可能となりますが、
        
ウナギ一匹の重さは 200グラム 相当であるようです(ウナギネット「うなぎサイズ規格」参照)。
        
ということですので、平成12年のウナギ供給量の15万8094トンは、ウナギ 7億9547万匹(=159,094,000,000g/200g)に相当することになります。
  
日本の人口は平成12年は1億2692万5843人でした(総務省統計局HP「1 人口総数 平成12年国政調査」)。
 
したがって、7億9547万匹/1億2692万5843人≒ 6.27 匹。
   
 
この結果からすると、日本人は 年間5 匹のウナギを食べていたことは間違いではないことになります。
  
むしろ 「6匹食べていた」というべきなのでしょうが、なぜ5匹なのでしょうか。
  
 
そんなに食べてた記憶などありませんが、もしかすると、居酒屋で食べていたかも知れない、突き出しとして出されていた「うまき」や「うざく」が それだったのではないのかいう気がしてきました。
       
  
では、最近は何匹ぐらいウナギを食べているのでしょう。
  
ウナギ供給量の平成27年概算値は 5万1139トン、平成27年の人口は約1億2700万人なので、
  
(51139×1000×1000g ÷ 200g)÷ 12700×10000 =
51139÷200÷127=51139/25200
  
なので 年 2匹 と推計できます。
  
こちらの数であれば 体感に合います。

         
     

ウナギと日本人: “白いダイヤ”のむかしと今

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  • 作者: 筒井 功
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2014/06/13
  • メディア: 単行本


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