取引先による女性行員による女性行員への不適切な行為

取引先との会食の場で、取引先による女性行員への不適切行為を制止できなかったことの責任を取って、百十四銀行の会長が辞任したそうです(日本経済新聞2018年10月29日「百十四銀会長が辞任　女性行員への不適切行為を防げず」)。

5月の社内調査で取引先による不適切行為が発覚し、6月に報酬・賞与の減額処分を受けていた。その後、社外取締役の指摘で第三者の弁護士による再調査を実施。会長が同席していたにもかかわらず、不適切行為を制止できなかったことを問題視した。

と書かれていますが、後追いの読売の記事には、

女性行員の被害は５月の社内調査で判明。綾田頭取らは６月、渡辺前会長らを報酬と賞与の減額処分としたが、１０月に社外取締役の指摘で再調査し、渡辺前会長が辞任した。

となっています(読売新聞2018年11月10日「会長辞任問題、百十四銀が見解を撤回し陳謝」)。

報酬の減額だけで 揉み消しできたと思っていたら、何か月も経った 10月になって社外取締役から刺されてしまったということのようです。

百十四銀行には、弁護士、大学教授、生命保険会社と銀行のＯＢの4人の社外取締役がいますが(第149期有価証券報告書38～39頁)、勇気ある社外取締役は誰なんでしょう。

百十四銀行は「取締役会の監督機能強化によるコーポレート・ガバナンスの一層の充実を図ることを目的に、監査等委員会設置会社に移行」していますが（同行の平成２９年５月１２日付「定款一部変更および『ガバナンス協議会』の位置付け変更に関するお知らせ 」）、ガバナンスの強化に監査等委員会設置会社への移行は効果があったことはあったようですね。

ところで、各紙の記事を読んでみても、「女性行員への不適切な行為」って、何をしたことを言っているかが、さっぱりです。

ZAITENの2018年12月号が記事にしているということですので読んでみました。

ZAITENも

今春の百十四銀行と主要取引先首脳との会合の席に、20代の女性行為が呼ばれ、セクハラの範疇を超える、言葉の戯れも超えた、セクハラにあった 

などと書いているだけで、不適切な行為が何んなのか、結局、分からずじまいでした。

1,080円、どぶに捨ちゃったね。

（2018年11月13日追記)

二階堂ドットコムに、「急遽自認！の百十四銀行渡辺会長は、ＺＡＩＴＥＮの発売にビビって自認！」（http://www.nikaidou.com/archives/106771)という記事と、「会長も一緒にセクハラしてたろ！」（http://www.nikaidou.com/archives/107298）ｊという記事があるのを見つけました。

取引先だけがセクハラしたことになっているが、みんなで酒によって部長の部下を触った

と書かれていますね。

ちなみに、二階堂ドットコム。真偽は不明ですが、光通信キャピタル出身の二階堂豹介という方が運営しているという書き込みがありますね(ヤフー知恵袋「二階堂ドットコムって誰が運営しているんですか…」)。

「不適切な行為」なんて、曖昧な表現をされると、逆に「不適切な関係」のようなことがあったんかと、妄想が広がってしまいます。

「不適切な関係」ですが、かれこれ20年は経っているので、最近の若い人などは知らないでしょうね。

クリントン大統領がモニカ・ルインスキーと大統領執務室で いたした不適切な関係のことを言うことなんて。

(2018年11月23日追記)  

ZAITEN2019年1月号にセクハラ事件の続報を載せるそうだ(http://www.zaiten.co.jp/blog/2018/11/post-2.html )。

あんな記事だと消化不良で、読書離れを起こしてしまうだろうから、当然か。

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　　百十四銀行総務部長土井智司を糾弾する

百十四銀行総務部長土井智司は詐欺師である。平成２８年８月、当時坂出支店長であった土井はＡ社の債権回収手続き中に、担保物件の二重取りを目論んだ。自分が勧めた不動産の売買取引を隠蔽して、Ａ社の残債を債権回収会社に売却したのである。そして、Ａ社は同社と、この隠蔽をめぐって裁判となり多額の損失を被った。土井のこの様な行為は、事実を公にして厳に糾弾されるべきであり、世論の審判を受けなければならない。そして、社会的制裁をうけるべきである。また、このような詐欺的行為をする人物を、総務部長に栄進させた、百十四銀行のガバナンスにも、問題があると思わざるを得ない。
by 綾　佳則 (2020-06-15 10:42)