2つの報道 [検討]
愛知県警の警視が、G20外相会合の警備関係書類を地下鉄に置き忘れて紛失してしまったという報道が昨25日にありましたが、報じた内容が違っていました。
共同通信社が午前9時23分に報じた「G20警備書類を紛失 愛知県警備課長、処分検討へ」では、
紛失したのが愛知県某署の警備課長で、紛失書類は見つかっていない
と報じていました。
NHK NEWSWEB が午前4時42分に報じた「G20警備計画資料 警視が飲酒後の電車で一時紛失 愛知県警」 では、
紛失したのは愛知県警本部の警視で、外相会合の開催までに資料は見つかった
となっていました。
愛知県警本部と警察署とは組織上、一緒にすることはありません(条例、県警のHP参照)。警察回りの記者が「愛知県警察〇〇〇署の警視」のことを、誤って「愛知県警察警察本部の警視」と書くことなど考えられません。それに、NHKの記事は「G20が開催された11月23日までに書類は見つかった」と明記しています。
もしかしたら、書類紛失事件は2件起きていて、NHKは「書類が見つかった方」を報じているという可能性がありそうです。
そんなわけで調べてたところ、ネット上で書類紛失を報じているメディアは8つありました。「書類が見つかった」と報じたNHK以外は、似たり寄ったりの記事でした。NHKの記事は誤報くさそうです(参考資料.xlsx参照)。
「書類は見つかっている」と記者にガセネタを飛ばしたのを受けて、裏取りをしないで書いてしまったということなのでしょうか。
2019-11-26 17:17
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