金額が合わないなんてことがあるとは

  先月4月21日のブログ「あいトリの寄付金の大部分は『企業メセナ協議会』経由であった」で触れましたが、

あいちトリエンナーレ実行委員会への寄付の大部分が公益社団法人メセナ協議会からのものであることが、愛知県から開示を受けたあいちトリエンナーレ実行委員会の「寄付金収入勘定」の記載から判明しました。

   今回は、いつ、いくらが振り込まれたか、日時、金額の明細を明らかにする文書の開示を求めました。

そうしたところ、領収証の控え 11枚 の全部開示を受けました(行政文書決定通知書)。

  

   総勘定元帳の預金勘定を開示してもらえるものと思っていました。

不満を述べても仕方がないので、いただいたものを早速検討してみました。

前回エクセル表を作成していますので、さほど調査には手間取りませんでした(データは資料.xlsxを参照ください。)。

調査結果ですが、あいちトリエンナーレ実行委員会が、メセナ協議会から寄付金収入として計上している金額と、発行している領収証の金額が合いません。

下表はそのまとめです。あいちトリエンナーレが寄付金収入を計上している日と,その日において計上されているメセナ協議会からの寄付金収入額と、領収書上の領収金額の額面額を整理してあります。

  7月5日は、領収証の金額の方が、同日に受け取ったとしている寄付金の収入額より金額が大きいのですが、それ以外の日では、領収証の金額が、最初の数回は収入金額の95％、その後は、きれいに97％となっています。

  寄付金収入の金額と領収書の金額が合わないことに驚きました。

差額はどこに消えているのでしょう。

次は、メセナ協議会から振り込まれた預金口座の該当個所の開示請求をしてみようと思います。

コメント 4

お疲れ様です。

いろいろ考えましたが、よくわかりませんね。
現金の動きを押さえないと、何が発生していたかの思考が発散してしまいます。

・現金10千円がうごき、領収書が9.7千円のものが発行された
のか
・現金9.7千円がうごき、会計上は10千円収集したことにした
のか、…パターンが多くて混乱しました。

ただ一方で、今回実行委員会は寄付者に領収書を発行していないことは判りましたね。
寄付者は、企業メセナ団体の発行する領収書を受け取っている、という形かな？

さすれば、団体が管理手数料として中抜きするのもわからなくもないですが、だったらあいトリ側の会計は中抜き後の金額を書くべきだよなぁ。。。

蛇足ですが、そんな会計をOKした監査法人はどこだ？と検索していたら、愛知県のHPのよくわからないファイルアップロードリンクが引っ掛かりました。
貴殿請求し開示された、不自由展側との契約書の模写品などが資料としてついています。
不要かもしれませんが、URL欄に書いておきますのでご参考まで。
by 会証 (2021-06-01 21:58) 

　会証さん、御検討ありがとうございます。
単純に、「差額を説明する文書」、「総勘定元帳の預金勘定の該当箇所ーメセナ協議会からの(20件弱の)入金記帳の箇所」として、再度、開示請求してみます。
3~5%程度の差異なので、「メセナ協議会→預金勘定→諸口勘定→(あいトリ寄付金勘定＋？勘定)」との会計処理がされているわけではないみたいですね。
by tomo-law (2021-06-02 07:16) 

お疲れ様です

余り本質的な事ではないかもですが、領収書の控えを見ていて気になった事

印紙税法第5条の規定により非課税

改めて印紙税法読みましたが、何故非課税文書に該当するかがちょっと判りませんでした

別表第一14の寄付なら、１通400円の定額であり、非課税ではない

第5条二の　国、地方公共団体又は別表第二に掲げる者が作成した文書、かな？と思いきや、発行名はあいトリ実行委員会名
（県も名古屋市との裁判では、あいトリ実行委員会は県とは別の団体、と主張しているようですし）

或いは企業メセナ協議会やらあいトリ実行委が別表3に該当する団体なんでしょうかね？

何か調査の糸口になれば、ご参考まで
（もう少しこちらも考え調べてみようと思いますが）
by 会証 (2021-06-03 21:36) 

連投すいません

印紙の件、印紙税法別表第一　課税物件表第17号文書非課税物件欄2かっこ書　の該当、という整理かもしれませんね
余剰金は返還する事にしてたので

お騒がせしました〓
by 会証 (2021-06-03 21:44)