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どうやら、ちょうらかされたようだ [感想]

  私も日常的に使いますが、名古屋弁には「ちょうらかす」という方言があります。

「からかう、ひやかす、ばかにする」という意味だとの説明がなされていますが、「ちょうらかされる」という受動態を使った表現の場合には、「騙された」という意味合いで使われています。


 あいちトリエンナーレで、黒字が出た場合の 愛知県と名古屋市の負担割合が 3:1であることを記している行政文書の開示請求を半年前にしていました(令和3年1月31日付行政文書開示請求書参照)。 

「県民文化局文化部文化芸術課国際芸術祭推進室調整グループが管理する下記文書。

1 2019年度あいちトリエンナーレ実行委員会が、名古屋市に対して負担金請求訴訟で請求する33,802千円の請求根拠となる、同会と名古屋市の約定書

2 2019年度あいちトリエンナーレ実行委員会と、愛知県及び名古屋市との間で、負担金の負担割合を定める文書。また、利益が発生した場合の利益配分を求める文書。」


愛知県からは2月15日の決定期間延長後、3月17日に開示をしてもらいました(行政文書開示決定通知書参照)。

開示決定通知書では行政文書の名称が、

「・あいちトリエンナーレ実行委員会負担金交付決定通知書

(あいちトリエンナーレ実行委員会が、名古屋市に対し負担金請求訴訟で請求する 33,802 千円の請求根拠となる、同会と名古屋市の約定書)

・あいちトリエンナーレ実行委員会運営会議(平成31年3月27日開催)配布資料のうち議案1  平成31年度事業計画及び収支予算について

( 2019年度あいちトリエンナーレ実行委員会と、愛知県及び名古屋市との間で、負担金の負担割合を定める文書。また、利益が発生した場合の利益配分を求める文書。)」

となっていました。私が開示請求をした文書が全部開示されたことになっているかのような開示の内容となっていましたが、そんなことまで開示の際には気が付きませんでした。


 担当者から A4の紙を6枚もらいました。

もらった紙は

  ①  平成31年4月16日付け「あいちトリエンナーレ実行委員会負担金交付決定通知書」(A4×2枚)

  ➁  議案1  平成31年度事業計画及び収支予算について(A4×1枚)

と書かれた計3枚と、

  A  平成29年3月31日付け「あいちトリエンナーレ実行委員会負担金の実績報告について」(A4× 1枚)

  B  平成28年度収支計算書(A4×1枚)

  C   2019年度あいちトリエンナーレ実行委員会収入内訳(A4×1枚)

と書かれた 3枚の、計6枚でした。


  担当の方は、私にA、B、Cの3枚の文書を順次示して、「愛知県及び名古屋市との間で、負担金の負担割合を定めた文書はありません。平成28年時には、摘要欄に『 戻入額  県:市=3:1』と書いてあるように、県3、市1の割合での配分しています。参考にしてください。」と説明してくれ、3枚の紙をくれました。

 その際には「30円儲かったな」という感想しか持ちませんでしたが、帰り道で よくよく考えてみると、私は

「2019年度あいちトリエンナーレ実行委員会と、愛知県及び名古屋市との間で、負担金の負担割合を定める文書。また、利益が発生した場合の利益配分を求める文書。」の開示を求めていたわけですが、そんな文書はもらっていません。

そうであるなら 「行政文書不開示決定」をもらわないといけませんでした。


  外形上は、私は愛知県から「2019年度あいちトリエンナーレ実行委員会と、愛知県及び名古屋市との間で、負担金の負担割合を定める文書。また、利益が発生した場合の利益配分を求める文書。」の開示を受けた格好になっています。ミスでした。


  愛知県の担当者に 上手いこと ちょうらか されてしまいました。

でも、1回限りのゲームをしているわけではありません。

同じ内容で、再度、開示請求をすれば、次は「ない」という回答はもらえるわけなので、実害はありません。

むしろ、平成29年3月31日付け「あいちトリエンナーレ実行委員会負担金の実績報告について」から、儲けが出た場合にはその儲けを、愛知県と名古屋市とで、単純に3対1で配分していたことが分かりました。加えて、分担金請求の根拠は、あいちトリエンナーレ実行委員会運営会議の予算の議決であることになることもよく理解することができ、得るところもありました。



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