国庫補助金、申請は全滅か [感想]
文書番号が「31文芸第16-2号」の
「予算書:あいちトリエンナーレ実行委員会負担金の変更交付決定について」
という表題の伺い書が存在することが、調査の過程で分かりました。
早速、愛知県に対して開示請求をしましたが、期間延長され一昨日.開示を受けました。
これが国際芸術祭推進室から開示を受けた 文書 となります。
予算が絡むので、県民総務課価課長が稟議に加わることになるんですね。
さて、開示を受けた文書ですが、 2頁目の「5 予算」の項目が見どころです。
「5 予算」の記載は次とおりです。
5 予算
平成31年2月愛知県議会議決 令和元年度一般会計歳出予算
款) 県民文化費 項) 文化学事振興費 目) 文化学事振興総務費
節) 負担金、補助金及び交付金
事業名 8あいちトリエンナーレ2019開催事業費
財源) 一般財源 473,769,000 円 ―――|
国庫補助金 78,290,000 円(今回) |
基金組入金 51,453,000 円―――|‐535,222,000 円
諸収入 10,000,000 円―――| (既交付決定額)
(頭書予算額) 一般財源 473,769,000 円
国庫補助金 116,000,000 円
基金組入金 51,453,000 円
諸収入 11,000,000 円
残額に対する措置) 執行残(見込み)
文化庁は、平成31年4月25日付けで、愛知県が応募した「2019年度『日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業』」を採択しました。採択した補助金の金額は7829 万円でした。
しかし、今回、開示を受けた伺い書を見てみると、「財源)」の「 国庫補助金」欄には「78,290,000 円(今回) 」と書かれています。この4月25日の文化庁からの 7829万円の通知が届く前の段階では、この「2019年度『日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業』」も不採択であるというのが、文化芸術課内の共通認識だったのでしょう。
でなければ、「財源)」の「 国庫補助金 78,290,000 円(今回)」などと書くはずがりません。
文化庁への「あいちトリエンナーレ2019」関連の 補助金申請 は全て不採択で 全滅 ということだったのでしょう。
それのことは、伺い書が作成された平成31年4月25日の1月前の、平成31年3月29日に「あいちトリエンナーレ実行委員会」が愛知県に対し、負担金交付申請額を 6置5222万2000円 から 5億3522万2000円に 1億1700万円減らして申請していることに 繋がっているのでしょう。
しかし、文化庁から愛知県には「2019年度『日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(文化資源活用推進事業』」の不採択通知が送付されていません。
開示請求してもそんな文書などないという理由で不開示です。
現場は不採択だと思っているのに不思議なことです。
文化庁が、いったん「不採択」としてしまうと、判断を覆して 採択ということになれば 問題になりそうです。3月下旬頃以降、文化庁が、愛知県に、「不採択通知」を送らないような工作でも行われていたのではないかと妄想してしまいます。
不採択の通知には「有識者の意見を聞いて不採択にした」と書かれているので、愛知県の審査をした委員に当たれば、すぐ分かりそうなことですが。
2021-10-14 15:17
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コメント(1)
お疲れ様です
県職員が、不採択と思っていたか、まだ財源確定してないと思っていただけかは判りませんが、文化庁からの通知の即日起案ですかね?
文化庁
県担当職員
トリエンナーレ事務局員
と3者居るのに、連携がすごいですね
(伺い書はトリエンナーレ事務局からの申請に基づく起案、の体をとっているようですし)
というか、他にもいろんな視点で気になる事が沢山ありますね
文化庁の事務執行も気にかかります
蛇足で、田中弁護士様の調査視点とは違うかもしれませんが、最近横浜の事例や、東北のイベント事案なども参考にみはじめました
by 会証 (2021-10-14 18:26)