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リコールの会の会員10人が提起した訴訟の件 [報告]

 今月1月4日、 リコールの会の会員 約10人がリコールの会に損害賠償請求訴訟を提起したとの中日新聞の記事が報じられました。

(その記事が掲載されるまでの経緯については、ブログ記事 (「『 約十人』」とは 何人のこと?」)にしているので、関心のある方、読んでください。)    

   

 遅かれ早かれ、訴状が 裁判所からリコールの会に届くことは決まったことです。

そうであるならば、早めに、誰が原告で、どのような主張をしているのかを知っておいた方がよいに決まっています。

そこで、リコールの会の高須会長から委任状をいただき、先週1月7日 裁判所にその委任状を裁判所に提出し、原告らが裁判所に提出している 訴状、書証など一式 を受け取ってきました。

昨日(1月11日)には、裁判所から期日調整のための連絡があり、第一回口頭弁論期日期日が来月2月25日に決まりました。

  

  新聞社等マスコミ各社から、訴状送達の時期を見計らって、リコールの会のコメントが求められることは必定です。なので先回りしてコメントの準備も必要です。

   会高須会長と協議をして、(訴状送達を受けた) リコールの会としての プレス向けのコメントの内容を次のようにしました。


「私は、原告を一人も存じあげておりません。

訴訟では証拠として会員登録カードが提出されているだけです。

10人の原告の方たちが、それぞれ、どのような形でリコールの会の活動に関わっておみえであったのかが、全く分かりません。

『不正署名を行った政治会員』のレッテルを張られ、真にリコールを完遂させたいとう思いを踏みにじられた』というご主張をされてお見えでありますが、他の会員の方もお見えになるので、現時点では、10人の原告らの方々の御請求を会として安易にお認めすることはできません。」



 このプレスリリース(A4×1枚)と、訴状、書証、証拠説明書の写し 一式 を 名古屋司法記者クラブに投げ込みをしてもらいました。

   その後、午後1時31分に、裁判所から、裁判所が原告に対して、「●原告らに釈明を求める事項」として釈明を求めた事柄を記載した 事務連絡 がファクシミリ送信されてきました。

この裁判所からの事務連絡も、司法記者クラブに投げ込んでもらうことにしました。

1 総会開催請求について

 ・原告らか総会開催請求を求め得る根拠は何か。

2 損害賠償請求について

・ 不法行為①ないし➂により侵害される原告らの権利法益は何であるか。

・ 仮に訴外田中が不法行為①ないし➂を行ったとして、被告が当該各不法行為についての責任を追う根拠(根拠条文及び当該条文に当てはまる具体的な事実)は何か。


 リコールの会として、コメントを記したプレスリリースを記者クラブに投げ込みをしている理由ですが、それはリコールの会の主張を正確に、報道してもらい、歪められることがないようにするためです。

 今回は、プレスリリースの他に、訴状、証拠等の訴訟記録や、裁判所からの事務連絡を、リコールの会が記者クラブに提供しています。それは、原告側から 記者さん達に提供がされていないためでした。

  リコールの会の会員らが提起した訴訟では、社会一般の人に訴訟を提起したことに賛同してもらえるように、訴訟を提起段階で、司法記者クラブで記者会見をして、その際に 記者さん達に訴状や証拠等を提供して、訴訟に対する理解を深めてもらおうとすることが多いと思うのですが、今回はそのようなことはないようです。

記者会見がないのはもちろん、記者さん達へ 訴状の提供すらありません。

それでなければ、原告は10人なのに、「原告が約十人」とか、原告が「9人」という新聞報道はありえないことです。訴状には誰が原告であるかは記載されているためです。

   リコールの会としては、「会員証」しか書証として提出されていないような、風変わりな訴訟の提起であることを 記者さん達に知ってもらう必要があると考えて、訴状、証拠等の訴訟記録を全て、記者クラブに投げ込みをしたというわけです。


   司法記者クラブへの投げ込みをしたあと、私は仕事で外出しました。

外出先から事務所に午後8時30分頃に戻ってインターネットを見てみたところ、中日新聞がネット記事を配信していることが分かりました。

(なお、私の外出中に、中日新聞の記者が午後4時52分に事務所に電話をしてきて「代理人である田中弁護士のコメントをいただきたい」という聯絡があり、事務員が事務所に戻るのが遅い時間となると伝えたところ、記者が聞きたいことをファクシミリすると言って電話を切ったという電話記録簿の記載がありましたが。中日新聞の記者からのファックシミリは届いてはいませんでした。)

 

その記事は下の画像のものです。

リコール署名偽造の集団訴訟、争う姿勢 高須院長がコメント発表:中日新聞Web(後).jpg


 

 記事の「団体の会長を務める美容外科『高須クリニック』の高須克弥院長は11日、「現時点では、原告らの請求を会として安易に認めることはできない」とのコメントを発表し」たの部分も、コメントが切り取りされている点が不満でしたが、文字数制限上、止むを得ないと言われれば、それまでですので我慢するしかありません。


しかし、

「被告側は、団体事務局長の田中孝博被告(60)=地方自治法違反罪で公判中=の行為に団体が責任を追う根拠などについて、説明を求める書面を地裁に提出したことも明らかにした。」

という部分は 明らかな誤報です。

リコールの会から裁判所に提出した書類は、訴訟委任状しかありません。

 裁判所から送付されてきた 事務聯絡 の「●原告らに釈明を求める事項」が、リコールの会が裁判所に送ったと勘違いしているようです。

午後8時56分頃に、中日新聞記者から事務所に電話をもらい、誤報があるとの指摘をして、記事訂正を申入れました。

   

 記事は午後9時00分に訂正してくれましたが、明らかな誤報なので当然のことです。

下の画像は訂正後の記事。


リコール署名偽造の集団訴訟、争う姿勢 高須院長がコメント発表:中日新聞Web(前).jpg



 高須会長には午後9時5分頃、事務聯絡をしました。

下の高須会長のツイートは午後10時32分なので、高須会長は 腹にすえかねて 眠れなかったようです。


ツイッター高須先生.png



   記者のリテラシーが低いため、裁判所から原告に対してなされた釈明を、被告が裁判所に対して提出したと間違って理解したのだろうと思いました。

しかし、記者の記事は デスクがチェックしているはずです。

            


     

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AI

お疲れさまです。
ブログの更新が途絶え残念です。

その後、派遣会社からの未払い請求の件、この集団訴訟の件は一切報じられませんが、解決したのでしょうか?
by AI (2022-07-24 21:46) 

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