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かんぽの契約履歴 [調査]

財産調査をしないといけない案件でのことです。 

  

ゆうちょ銀行の通常貯金のお預かり金額欄に、

19-11-16  00755 送金 ×,×××,××× (保険金)

という記載がありました。

  

ゆうちょ銀行貯金事務センターなどに確認してみたところ、

この記載は、

かんぽ生保が、平成19年11月16日、保険金の支払いとして ×,×××,×××円を千代田霞が関郵便局から振込送金したこと

を表しているということが分かりました。

そこで、今度は、振り込まれた×,×××,×××円が、

どのような保険のお金なのかを調査するため、

かんぽ生命の とあるサービスセンターに文書で照会をしてみました。

  

これに対する かんぽ生命からの回答は、

調査対象者を保険契約者または被保険者とする保険契約はありません 

というものでした。

  

私は当然、「ありますよ」という回答だと思い込んでいましたので、

回答書を見て、のけ反ってしまいました。

たった5年前に終わった保険契約が、どんな内容の契約だったかすら、保険会社である かんぽ生命は回答できないわけですから。

民間生保であれば、契約終了から20年経過してても、30年経過してても、締結された保険契約について回答を間違いなくしてくれます。 

かんぽ生命の 回答書をよく読んでみると、

保険金・返戻金等の支払いにより消滅から 2年以上経過している契約につきましては、調査することができない場合があります

と書かれているではないですか。

これは、

保険契約消滅から 2年経過してしまうと、契約の内容(契約日、契約者、被保険者、保険金支払日、支払額 etc)を回答できないことになりますよ

と言っているのと同じことになります。

契約終了から 2年しか契約情報を保管しない、(ガラクタのような)契約情報管理システムを

わざわざ導入していることになります。

悪い冗談かと思ってしまうような話です。

  

情報を保存するためのコストは、IT化の進展等もあり、劇的に逓減しているわけですが、

そのような環境の下で、   

「契約情報をストックせずに、契約終了後、2年経過した時点で、(わざわざ)契約情報を廃棄していく 契約情報管理システム」

を かんぽ生命は本当に採用しているというのでしょうか。

本当であれば、正気の沙汰ではありません。

  

私は、照会先のかんぽ生命の とあるサービスセンターに電話をして、色々と質問をぶつけてみました。

ですが、サービスセンターの担当者の電話での回答内容は、

調査をしてみたが、契約情報が見当たらない。

保険契約消滅から2年経過した契約なので、契約情報が無くなっているのだろう。

そのため、残念ですが、「ありません」という回答しかできないことになります。

という判で押したかのような同じ回答でした。

  

   

やはり、かんぽ生命が 2年しか契約情報を保管していないのは、本当のようです。

  

このかんぽ生命の

「 契約情報の保管期間は、契約終了から 2年 」

という契約情報の管理システムですが、 

ガラパゴス以前のようなものです。

ガラパゴス島でも進化はありますが、かんぽ生命の契約情報管理システムでは それすら ないわけですから。

結構、驚きました。

  

 回答書(かんぽ生命保険).jpg

(かんぽ生命の とあるサービスセンターからの回答書)