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愛知県警の交通事故死傷者の過少計上 [検討]

愛知県警は、昨日(2月8日)、

愛知県警が交通事故死者の過少計上を、分かっているだけでも平成3年(1991年)からと同23年まで続けており、

訂正した交通事故死者によると、ソニー損保のコマーシャルのような、

(愛知県は) 10年連続 全国ワースト1位

となることを公表しました。

地元ネタだと、東海地方のブロック紙である中日新聞が、コネを生かした独自ネタを報じてくれるのですが、

今回は、愛知県警自体が守ってあげなければならない大切なネタ元だということなのか、

中日新聞のCHUNICHI Webの記事は1本だけ。

しかも、その記事の内容は、淡々と公表内容を報じただけのものです(「愛知が交通事故死10年連続最悪に」)。

報道内容が一番詳細なのは、朝日新聞の記事です(朝日新聞デジタル「交通死者数、21年で600人過少計上 愛知県警が訂正」。

この朝日の記事によると、

① 交通死亡事故や人身事故の計上漏れは、1991~2011年の21年間で実際の死者は600人、負傷者は2584人多かった。

② 沖田芳樹本部長は、意図的な改ざんは否定したが、現職の交通部長ら幹部の監督責任を問う方針。

③ 死者数の上乗せは、警察署の交通課に事故資料が残る01年以降は計564人で、平均すると年間51人にのぼった。00年以前は刑事課の資料で裏付けられた死者だけを計上した。

④ 死亡事故が計上されなかった理由は、 (1)  病気の介在または病死の疑い(95件、16%)、(2)  自殺と推測される(86件、15%)、(3)  道路外と判断(71件、12%)などだった。

⑤ 計上するかどうかは、警察庁が全国統一基準を定めている。(1)や(2)は病死や自殺が裏付けられない限り計上することになっている。

⑥  警察庁の基準は80年の策定後、3度改正された。

⑦  愛知県警は86年に同じ内容の基準をつくってから一度も改正していなかった。愛知の基準では、計上するのが適当でない場合は計上しなくてよいとされていて、裁量が入る余地があった。

⑧  県警の計上漏れを指摘する匿名の通報が国家公安委員会にあり、警察庁の指示で県警が調査を進めていた。12年は警察庁の基準に合わせて計上し、235人と全国最多だった。

ということだそうです。   

愛知県警のホームページで、8日の記者会見の内容を確認してみましたが、

交通事故統計の訂正について 」というページが設けられていて、

本部長のコメント、

死者数と死者数を訂正した交通事故統計訂正表

交通事故統計の訂正について」との題が付いたA4、1枚の文書、

が資料として付されているだけのものです。

「交通事故統計の訂正について」の内容は、先の朝日新聞の新聞記事の内容よりも 中身がありません。

朝日新聞の記事の方が充実した内容となっています。