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玄洋社の流れを汲む [感想]

読んでいた本に、「玄洋社が発行していた新聞『福陵新報』は今も名前を変えて存続している」との、思わせぶりな記述がありました。

「しんぶん赤旗」と反対の、右翼の機関紙を承継している新聞はどこなのだろうと関心が湧きました。

調べたところ、それは 西日本新聞 になるということが分かりました。


西日本新聞と言えば、ご存じではない人が多いのではないかと思いますが、今年の1月8日から、警察官の執筆料問題を、一社だけ、途中多少トーンが下がったようですが、続報を流し続けていました。


警察官の執筆料問題 と言うのは、

警察庁と17道府県警の警察官が、昇任試験の対策問題集を出版する民間企業の依頼を受け、問題や解答を執筆して現金を受け取っていたこと

というもので、地方公務員法の兼業の禁止、持ち出しが禁止されている警察内部文書の持ち出しが問題となっていた事件です(2019年1月9日「警官467人に執筆料1件億円超 副業禁止抵触か 昇任試験問題集の出版社」)。3人の警察官の懲戒処分で幕引きとなりました(2019年7月13日「強弁、無言…一転釈明 懲戒の3人、取材時は否定 業者に口裏合わせも」)


警察官の執筆料問題の報道は、西日本新聞のTwitterの1月11日の投稿を読むと、西日本新聞のほか、北海道新聞、河北新報、新潟日報、東京新聞、中日新聞、神戸新聞、中国新聞 のブロック紙が連携して大々的に報道をしていくということだったようです(下のTwitterのキャプチャー画面参照)。


しかしこの事件、連携していなかった全国紙は、毎日以外は、朝日も、読売も、産経も、報じさえしませんでした。後追いも当然なしでした。

しかも、警察は、新聞各社の三面記事の事件報道のネタ元ですし、嫌がらせされれば 特落ち させられてしまう御機嫌を伺わないといけない先です。

そんなことなどがあったからなのでしょうが、連携先の中日新聞や東京新聞などは、初日に、警察官の執筆問題を報道しただけで、続報はありませんでした。

他の連携先はそこまでヘタレではありませんでしたが、神戸新聞、新潟日報、中国新聞も、順に各個撃破されて沈黙してしまいました。そんな中頑張っていた北海道新聞、河北新報も脱落し、西日本新聞一社だけが続報を流し続けました。



西日本新聞社会部 @nishinippon_sha さん   Twitter  .png




逆境の中、筋が通している姿に感動していましたが、出自が違うので当然か。

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