「ロックレス」とか「フラップレス」とか、呼ばれている コインパーキングを初めて利用しました。
ロックレス駐車場とは、要は、料金の踏み倒し防止のための「ロック板」が付いていない コインパーキングのことですが、
名古屋市の街中では、「フラップ式」を採用している 名鉄協商 、三井のリパーク、パーク24の タイムズ の3社のコインパーキングが占める割合が相当あるため、
ロックレス駐車場を 余り見掛けません。
ロックレス駐車場の場合、ロック板をなしにして、どうやって駐車料金の踏み倒しを防ぐのか、その仕組みがどうなっているのか関心があるのではないでしょうか。
ですが、仕組みと言っても、「駐車場に設置したモニターカメラで駐車した車のナンバーを読み取って見張りを続ける」というだけのことです。
アイテックというロックレス駐車場の機器の製造販売・システム開発を行っている会社がホームページ上で 仕組みを詳し説明してくれていますので、その説明を読んでいただいた方が分かりやすいかもしれません。
ロックレス駐車場の場合ですと、ナンバーが知られているだけなので、料金を踏み倒す輩が、ロック板があるのに比して多いのではないかと素人的には思ってしまいます。
このことについて、日経産業新聞2012年10月30日の記事「貸し駐車場ITで進化、アイテック、ロック装置が不要、日本信号、フェリカで入出庫。」 で、アイテックの営業部の方が
「大手駐車場運営会社の不正出庫比率とされる0.7〜0.8 %に対し、アイテックのシステムでは0.5 %以下」とコメントしています。
コメントが正しいのであれば ロックレスの方が、ロック板のあるコインパーキングの方が不正出庫が少ないというわけで、
「見られている」ということが不正への強い抑止力となっていることになります。
私などは、 最初から駐車料金を踏み倒そうとする利用者に対して、ロックレス駐車場が予定している防止策は「張り子の虎」のようなもので、余り有効ではないのではないかと思っています。なので、ロックレス駐車場の経営がちゃんと成り立つのか他人事ながら、心配になってしまいます。
ですが、ロックレス駐車場の経営者はそんなこと、先刻承知のことなのでしょう。
おそらく、
「駐車料金を最初から踏み倒してやろうとする人間など 極めて少数の人(例えば、10,000人に5人とか)で、、
そんな人を相手に策を巡らしたとしても、そんな奴は機器を損壊してでも料金を踏み倒そうとするであろう。そんな奴に係れば、時間も費用を浪費しているだけに過ぎず、無駄なことである。
なので発想を代えて、そんな奴を顧客であるとは考えないことにして、そんな奴は無視する。
『駐車料金を踏み倒すのであれば、どうぞ勝手に踏み倒してもらって結構』という訳だ。
監視していると知らせただけで、ちゃんと駐車料金を払ってくれる まっとうな顧客だけを相手にしてロックレス駐車場を経営しても、十分、元は取れる」
という大人の判断がされているということなのでしょう。