現代ビジネスの記事によると、伝説の投資家ジム・ロジャーズが先月(8月)末に南京で、

私が思うに、世界の金融危機がそろそろ爆発しそうだ。早ければ今年の秋にも爆発する可能性がある」

「私はもう米国にはなにも投資はしていない。すでに米国の株価は史上最高値を通り越してしまったのだから」

「私は日本株も投げ売った。金融危機の爆発が間近に迫っているということだ。みなさんも気をつけたほうがいい」

と発言をしたそうです(2015年9月14日の記事「投資の神様ジム・ロジャーズ『金融危機の爆発は近い』『私は日本株をすべてなげうった』このの第二のリーマンショックに突入か?」)。

こんな記事を読まされて、夜も眠れないという人もおみえのことでしょう。ご同情申し上げます。

ですが、ジム・ロジャースはその一月前には、週刊現代の独占インタビューでは、

「私はいまも日本の株を所有していますし、買い続けています。7月の1~2週目にも買い増したばかりです。このまま行けば、日経平均株価は3万円まで上がる可能性があると私は考えています。アベノミクスは本当に魅力的な政策ですよ。そう、私たち投資家にとってはね。」

(中略)

「冒頭に述べた通り、私はいまも日本株を買い増しています。日経平均は3万円まで上がると述べましたが、それどころか、過去最高の4万円の大台に乗る可能性すらあると考えているのです。アベノミクスは、私のような投資家には最高の政策ですよ。

安倍晋三総理がやっているのは、つまるところ紙幣を刷って刷って、金融緩和と財政出動を続けること。そのカネを得られた人はとてもハッピーです。とりわけ喜んでいるのは、ストックブローカー(株式仲買人)と、私たち投資家です。」

なんて言っていたそうです(現代ビジネス2015年8月5日の記事「【独占インタビュー】 「投資の神様ジム・ロジャーズ『日経平均は3万宴まで上がる。私も日本株をかいましたばかりだ。ただし…」)。

「日本株は売ってしまった」という発言の元ネタは、チャイナネットの2015年8月27日の記事「7月に買い増しした中国株を現時点で手放していない=ジム・ロジャーズ」のようです。

ジム・ロジャーズは、本当か、どうかは知りませんが、 

日本株は全て売ったが、中国株はホールドしている

なんて発言したそうです。

 

現代の記事では、ジム・ロジャーズが中国株はホールド続けていることは省いて、日本株を売り切ったと発言した部分を切り取り、記事にするなんて、なんですね。

売り方とでもつるんでいるのでしょうか。