金曜(15日)の夕方、首相官邸前で、大規模な原発再稼働反対のデモが行われていましたが、全く報道されません。

15日のデモについては、北大の町村教授の15日のMatimulog(「20120615原発反対デモ@首相官邸前」)でも触れられていますので、デモがあったことは間違いありません。

この15日のデモについて、デモに参加した「産地で選べる食品館」さんの16日のブログ(「6月15日の首相官邸前抗議デモに11000人!」)では、11,000人がデモに参加したとなっています。

ブログに書かれているように、デモの参加者が11,000人であったのか真偽は定かではありませんが、

私がデモの模様をUSTREAMで視聴した限りでは、1,000人は優に超えていると思いました。

この「産地で選べる食品館」さんのブログでは、デモの模様が撮影された動画がアップされていますので、関心がある方は視聴されてみられたらよいと思います。

この「産地で選べる食品館」さんのブログ」では、Time や CNN などの海外のメディアはデモのことを報じたが、「日本のメディアはほとんど報道しませんでした」と書かれていますが、実際、どうだったのでしょうか。

この「産地で選べる食品館」さんの言われるように「日本のメディアはほとんど報道し」なかったのか、どうかを、新聞横断検索を使って調べてみました。

検索のキーワードを「首相官邸」、「デモ」、「原発 」として、検索期間を「20120615~20120616」で検索をしてみました。

検索結果は0件ではありませんでした。「テレビ番組放送データ」と「毎日新聞」に、それぞれ1件の計2件がヒットしました。

でも、記事の表題をよく読んでみますと、「テレビ番組放送データ」の記事は「福井・大飯原発  政府が゛再稼働"を正式決定」という記事、

毎日新聞の記事は「情報デモクラシー2012:原子力災害対策本部議事録不在の裏で 「個人メモ」という公開制度の抜け穴」という記事で、

15日のデモとは関係がない記事であることを分かりました。

したがって、新聞横断検索の結果は0件という結果で、「産地で選べる食品館」さんがブログに書かれているように15日のデモを「日本のメディアはほとんど報道し」なかったということになります。

これは、全国紙の朝日も読売も、毎日も産経も全く記事にしていないということです。

また、地方紙も一紙もデモの報道をしていないということです。

検閲が行われていないにもかかわらず、どういうことなのでしょう。

 

なお、日経新聞は、15日の首相官邸前のデモは全く無視して、報道していません。

それなのに、昨日(16日)午前の首相官邸前での300人規模の抗議デモについては報じています(「首相官邸前300人が大飯原発再稼働反対デモ」)。

アリバイ工作のつもりなのでしょうか。

どういう基準で、16日のデモは報じ、15日のデモは報じないというのでしょう。