本屋に平積みされていたので、何とはなしに、

ミドリムシ を原料とした ドリンクやクッキーなどの 機能性食品などを販売している

「ユーグレナ」という会社の

出雲充社長が書かれた「 僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。 」という本を読んでみました。

内容は、 

苦労の末、ミドリムシの培養を成功させたが、その成功の直後にライブドア事件に巻き込まれてしまい、倒産の危機を迎えたりしたが、その危機も仲間と一緒に乗り越えて、「ユーグレナ」を東証マザーズに上場させた

という、よくありげな 成功話です。

知りませんでしたが、

ミドリムシは動物と植物の両方の性質を持っているので、藻が備えていない、DHA などの栄養素を備え持っているので、

ミドリムシを大量培養ができれば、食料問題の解決策となるということだそうです。

そのミドリムシの大量培養を、「ユーグレナ」が世界で初めて成功させたということですので、

出雲氏や「ユーグレナ」には 日本発のバイオベンチャーとして、是非とも世界を相手にして頑張っていただいたと思います。 

YouTube で、出雲充氏の新規上場企業トップインタビューを見ることができますが、このインタビューを見ていただけば、

出雲氏がどれほどミドリムシに、強い思い入れを持たれているかが分かるかと思います。

私自身としては、本を読んでも、ミドリムシ事業の将来性に対し、それほど引き付けられませんでした。

でも、世間はそうではないんですね。

ユーグレナ(証券コード2931)の株価を見てみますと、今日(5月2日)の終値は 12,450円。

時価総額は、なんと、1702 億 85百万円ということになっています。

ユーグレナは今年3月末に株式分割(1株→5株)をしていますので、 

この分割の点を考慮してみますと、、1株あたり、

2012年12月21日の上場初日初値 738円

であった株価が、 12,450円 まで上昇していることになります。

4月余りで、

16.87 倍 

になったわけで、凄まじい人気ぶりです。

本(「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」) の発売日は、 昨年(2012年)の12月19日ということで、

12月21日のマザーズ上場に合わせた格好となっています。

本の出版が、「ユーグレナ」人気に火をつけたようですが、出雲社長の読み通りなのでしょうね。

 

 上表はヤフーファイナンスから引用させていただきましたユーグレナの6か月間の日足チャートです。

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。――東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦

  • 作者: 出雲 充
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)