私は 「法曹」と「法律家」の2つの語彙は、同義と理解をしていました。

コトバンクでチェックしてみると、

法曹】       法律事務に従事する人。特に、裁判官・検察官・弁護士などを言う。(小学館・デジタル大字泉)

              法律関係の仕事に従事する人。特に、裁判官・検察官・弁護士など法律の実務に携わる人。(三省堂・大辞林第三版) 

法律家】    法律の専門家。法学者・弁護士・裁判官など。(小学館・デジタル大字泉、三省堂・大辞林第三版)

と、それぞれ解説されています。

【法曹】≒ 【法律家】 という理解で間違いなさそうです。

 

ですが、ちょっと古い、新村出編広辞苑第四版(1991年発行)にも目を通りしてみたところ、

【法曹】    法律事務に従事する者。特に、司法官や弁護士を言う。

【法律家】  法律の専門家。 

などと、解説しています。

 

この広辞苑の解説を論拠として、

「 【法曹】∈ 【法律家】である」

などと誰かが独自の解釈を述べたとして、その解釈が誤りだと、誰が断定できるでしょうか。 

 

そうだとすると、そのような解釈を前提に 行政書士会が、

行政書士のことを 「街の法律家」と呼ぶことも、結果としてアリ、ということのなのでしょうね、おそらく。 

 

でも、「街の法律家」と先に名乗られちゃうと、弁護士は、自分たちのことを「何」の法律家 と呼んだらいいのでしょう。