ここ数ヶ月、面識がある複数の不動産業者の方から

「(土地・建物の売買)物件はないでしょうか」

という引き合いが何回かありました。

 

私のところなどに電話してくるのは間違っているのではないかと思うのですが、それはさておき、

知り合いの業者の方から話を聞いてみると、口を揃えて、

不動産の出物がない

という話です。

 

破産の申立件数などは 10年この方、25万件から8万件へ ガタ減りが続いていて、増加する兆しはありません。

なので、不動産の売買件数も同じくガタ減りが続いているため、

出物が減っているということかと思ってしまうのですが、そんなことはありません。 

 

下図は、国土交通省が平成26年6月10日に発表した「平成25年度土地に関する動向」中の「売買による土地取引件数の推移」(12頁)というものですが、

同図からは 土地売買の減少は平成23年に底打ちしていることが判ります。

出物は減っているわけではなさそうです。 

 

 

なのに、出物がないとはどういうことなのでしょう。

 

私などは、

売り物となる在庫を持っていさえすれば、大きく儲けるチャンスがあるのに、十分な在庫を抱えていないとの焦りが、

私への場違いな問い合わせに繋がっているのではないか

と想像しましたが、皆さんはどう思われますか。