下図は、朝日新聞記者の柴田秀並氏著「生命保険の不都合な真実」の94頁の「図表3-2 銀行窓販の販売額推移」から引用した図です。
図からは、銀行が生命保険の窓口販売で、
①リーマンショックまでは、預金を一時払い変額年金(円建て)に振り替えさせて、手数料を稼ぎ、
②リーマン後は、預金を一時払い終身保険(円建て)に振り替えさせて、手数料を稼ぎ、
➂マイナス金利となった2016年以降は、預金を、一時払い外貨建て終身保険に振り替えさせて、手数料を稼いでいる
ことがよく分かります。
このような分かりやすく整理されている表を見たことは初めてです。
それだけで、本を買ってよかったと素直に思いました。
ちなみに、1000万円の一時払い外貨建て終身保険に加入すると、銀行には 30~60万円の手数料が入るということです(59頁)。
生保は「(複数の商品のうちの一つを熱心に)銀行が売っているだけ」、銀行は「生保が開発した商品を売っているだけ」というつもりなのでしょうが、間違いなくおかしくないでしょうか。
麻痺していませんか。