振り込め詐欺

 先週法事があったが、『振り込め詐欺』の電話があったという話が親戚の人からありました。

「今頃、振り込め詐欺なんかやってる馬鹿な奴がいるんだなぁ」ということで、その場は終わりましたが、調べてみると終わってないんですね。

警察庁のホームページの 「特殊詐欺の認知・検挙状況等について(平成24年1月)」「平成23年度上半期の犯罪情勢」(70～75頁)によると、

振り込め詐欺については、近年、警察の総力を挙げた取締活動及び官民一体となった予防活動を推進した結果、平成22 年中の認知件数及び被害総額は、ピーク時の平成16 年と比べて大幅に減少したものの、他方でオレオレ詐欺の被害が再び増加傾向にあり、平成23 年上半期の被害額も前年同期を大きく上回るペースで推移しているなど、決して予断を許さない状況が続いている。

さらに、昨今、未公開株・社債等の有価証券や外国通貨等の売買勧誘をめぐる詐欺等、従来の振り込め詐欺の類型には該当しない特殊詐欺が全国的に多発し、多額の被害が発生しており、これらを合わせると、特殊詐欺による被害は極めて深刻な状況にある。

ということだそうです。

『振り込め詐欺』は、警察では、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺の4つを総称したものと定義しているんですね。知りませんでした。

確かに、下図のとおり、振り込め詐欺は平成21年には、認知件数がガクっと減り、被害額も100億を切ったようですが、平成22年、23年と微増しているようです。注意が必要ですね。

(なお、図及び表は、警察庁の「特殊詐欺の認知・検挙状況等について(平成24年1月)」から作成しました。)