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身辺警戒員 [はてな?]

先月7日の中日新聞夕刊に「暴力団排除へ警戒員を創設 愛知県警」 という記事が掲載されました。

記事の出だしは、

暴力団排除活動に取り組む民間人を報復から守るため、愛知県警は身辺警戒委員(PO = Protection Officer )制度を創設し、7日に主に暴力団捜査を担当する捜査員194名を任命した。PO設置は東海三県で初めて。規模は警視庁、兵庫に続き全国三番目。

となっていました。

中日新聞の記事はネットで読むことが出来ませんが、Yomiurionlineの中部発の記事(「暴力団被害許さぬ 愛知県警に身辺警戒員」)と毎日jpの愛知版の記事(「身辺警戒員 :暴力から市民守る 県警が194人指定 / 愛知」は現在も閲覧可能ですので、お読みいただけば記事の雰囲気は分かると思います。

愛知県警の活動を称賛した、いわゆる提灯記事の類のものと言えますが、

注目すべき点は、記事の

PO設置は東海三県で初めて。規模は警視庁、兵庫に続き全国三番目。

という部分です。

「身辺警戒員」をキーワードにしてグーグル検索してみますと、身辺警戒員に、佐賀県警が今年1月17日に121人を指定したとか、4月17日に大阪府警が80人を指定したとか、5月10日に奈良県警が54人を指定したとか、6月1日に埼玉県警が60人を指定した

また、警視庁が身辺警戒員約500人を指定しているとか、兵庫県警が4月2日に198人を指定したとのかの記事がヒットしてきます。

記事を一読するだけでは、「愛知県警のPOの設置は、全国に先駆け率先的に設置がされたもので、かつ、規模も、東京と(山口組の本部がある)兵庫に続く、全国№3の大々的なものだ」という内容の記事が書かれているものと誤解してしまいます。

愛知県警の身辺警戒員の指定は、岐阜、三重よりは早かったようですが、東京、佐賀・大阪・奈良・埼玉・兵庫に後れを取ってり、身辺警戒員の指定は、早くても、全国七番目でしかありません。

身辺警戒員の指定された人数が、東京(警視庁)約500人、兵庫198人についで、愛知が194人ということで、規模は全国第3位になるようです。

ですが、大阪府警が指定した身辺警戒員の人数は80人しかいません。

愛知が大阪の2倍も、暴力団関係者の数が多いということはないでしょう。

身辺警護員の規模は、大きいことにどんな意味があるのでしょう。意味なんか余りないんではないでょうか。

愛知県警の広報としては、広報なんだから、「PO設置は東海三県で初めて。規模は全国三番目。」とアピールするしかないのでしょうが。

でも、ちょっと恥ずかしくないでしょうか。

この身辺警戒員の創設について、中日新聞は、

暴力団排除条例が全国で施行される一方、福岡県で企業幹部や県警OBを狙った襲撃事件が相次ぎ、警察庁が昨年12月に創設を指示していた 

と報じています。

記事中の「警察庁の指示」とは、「平成23年12月22日「保護対策実施要項の制定について(依命通達)」による指示のことなります。、

中日の記事にもありますように、福岡の北九州市では、襲撃事件が続発しています。先日も、住宅地の倉庫からロケット砲が見つかったという報道もありました。

大規模な身辺警戒員が必要となっているのは、まさに福岡県警ということになりますが、現時点で福岡県警は、身辺警護員の指定をしていないようです(福岡県警のホームページ)。

身辺警戒員の指定をすると、その身辺警戒員を狙った襲撃事件が惹起されるのではないかということが危惧されてのことなのでしょうか。 


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