改正労働者派遣法説明会 [感想]
今年3月28日に成立した改正労働者派遣法は、今年10日1日に施行されることとなっています。
10月に施行される改正労働者派遣法は、
派遣元事業者が派遣労働者を雇入れる際に、
派遣労働者に対して、雇用した際の待遇を説明をすることとか、派遣料金額を明示する等の義務
を派遣元事業者に課すものとなっています。
そのため、派遣元事業者が、10月の改正法施行後も、いままで通りの事業運営を続けていると 、労働者派遣法違反ということになってしまいます。
派遣元事業者に、改正労働者派遣法の改正された点をしっかりと理解してもらって、改正に則した事業運営をしてもらわないと、いけないわけです。
厚生労働者としても、派遣元事業者が労働者派遣法違反をバンバンしてしまうと、監督官庁としては困ります。
そのため、都道府県の労働局に命じて、派遣元事業主向けの説明会を開催させ、
改正法の周知徹底を図ることにしています(厚労省のホームページの「労働者派遣事業・職業紹介事業等」のページ、「労働者派遣法改正法説明会開催予定日程 」参照)。
愛知県では、そんな説明会が今週27日から29日の3日間、愛知労働局が主催で開催されました。
私も勉強がてら、名古屋市公会堂で今日(29日)、開催された説明会に行ってきました。
説明会の参加者の人数ですが、 出席者で、
名古屋市公会堂の1階席が約8割、2階席が約7割、3階席が約5割程度、埋まっていました。
大まかに計算をしてみると、1,200人程度は、出席されていたようです。
愛知労働局が作成した案内文では、今日の定員は 1,500人 となっていますが、受付は今月6日に締め切られているようですので、1,500人の参加申込みがあったようです。
説明会の最初に挨拶をした愛知労働局供給調整事業部長も、「申込みが定員をオーバー」と言っていました。
説明会に申込みをした人のうち、8割程度は実際に来ていたようです。
改正労働者派遣法の説明では、内容的には、「参考になったなぁ」との感想を持つような説明は、残念ながら、ありませんでした。
今日の説明会で、印象に残ったのは、参加者の熱意でした。
申込者や、出席者の多さもそうですが、 今日の説明会では、途中で退席する者もほとんどいませんでした。
改正労働者派遣法に対する関心が高いということなのでしょうか。
愛知県の有効求人倍率は1.20で、全国平均の 0.82 を大幅に上回っています(愛知労働局「平成24年6月分最近の雇用情勢」)。
エコカー減税などで自動車産業などの業績が上向き、雇用環境の改善が続いているのがその理由のようです(毎日新聞の5月29日の記事「有効求人倍率:愛知は1.18倍 全国1位」)。
愛知県の場合、正規雇用ではなく、非正規雇用の求人が多いという、「求人」について質の問題があるにせよ、人手が足りないという状況が、ここ7ヶ月続いています。
そのため、愛知県の場合、派遣元事業者は元気を取り戻しつつあるようです。
それが今日の改正労働者派遣法説明会の盛況に繋がっていたというわけのようです。
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