ストライキは年間二桁しかないんだ [読書]
古川琢也氏著「ブラック企業完全対策マニュアル」(晋遊舎新書)を読んでいたところ、
ストライキ等の争議件数を題材にしたコラムが載っていました(同書134~136頁)。
コラムの内容は、厚労省公表の「平成23年労働争議統計調査の概要」に解説を加えたものとなっています。
この統計が採り始められたのは1957年(昭32年)ということで、
1974年(昭49年)の 9581 件 がピーク、
以後、件数は減少し続け、直近の1911年(平23年)では 57件 に過ぎなかったということです。
ストライキ(やサボタージュ等の争議行為)の件数が、これほどまで ガタ減りしているとは全く知りませんでした。
参考になりました。
(上表は「附表 総争議、争議行為を伴う争議、半日以上の同盟罷業、半日未満の同盟罷業の件数の推移」のデータから「争議行為を伴う争議」の件数の推移を作表したもの。)
「2 争議行為を伴う争議の状況」には、57件の「争議行為を伴う争議」の参加人数が 8,604 人 とされていますので、
争議行為の規模も 大々的なものではなく、こじんまりしたものであったことになるようです。
古川琢也氏は、「セブン-イレブンの正体」という 大変すばらしいルポを書かれているので、今回の「ブラック企業完全対策マニュアル」にも期待をしていたのですが、
残念ながら、今野晴貴氏の「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」の二番煎じの内容でした。
2013-05-26 18:59
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