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交通指導員 [豆知識]

昨日25日の中日新聞の朝刊に、

名古屋市で男性の交通指導員が初めて採用された

という内容の記事が載っていました(市民版18頁。なお、CHUNICHI Webの2013年12月25日の記事「名古屋初のみどりのおじさん 南区の山本さん」と表題以外の本文の内容は同じ記事です。)。

交通指導員とは、小学校の生徒の登下校時に横断歩道で見回りをしてくれている、俗に、「緑のおばさん」と呼ばれている職業の方々ですが、

この記事では、交通指導員について、

報酬は交通費などを合わせて月額計8万500円。

名古屋では県交通安全協会が1963(昭和38)年に「婦人交通指導員」を設置。

70年に各市町村に移管され、「学童交通指導員」に改称された。

90年から現在の呼称で呼ばれている。

発祥は東京。当時、緑の制服を女性が着用していたため「みどりのおばさん」の愛称で全国に広がった。

との説明がなされています。

 

ですが、ウィキペディアの方の解説をみてみるとそちらでは、交通指導員について、

都道府県市町村などの委嘱を受ける非常勤の特別職地方公務員であることが多い(ほとんどの場合は交通安全協会職員。)。

任期や業務内容は委嘱する自治体によって様々である。

との説明が加えられています。

 

「交通指導員は市町村が採用している」との説明がされている中日新聞とは、多少、ニュアンスが違うようです。

 

名古屋市の場合ですと、

交通指導員の採用を含め、市民の交通安全に関した業務を

市民経済局地域振興部地域安全推進課が所管しているようですので、中日新聞の記事のとおりです。

 

ですが、お隣の県の静岡県ですと、交通安全協会が、採用試験をした上で交通安全指導員を採用しているようです(静岡県交通安全協会のHP「交通安全指導員募集」のページ参照)。

はて、この静岡県の交通安全協会が採用している「交通安全指導員」は、

名称が違うだけで、交通指導員 と同じ仕事をされている方なのでしょうか。

疑問が湧いてきました。

 

いろいろ見てみると、他では 群馬県の 高崎市の場合 、交通指導員のことを 「交通安全指導員」 と呼んでいるようです。

そのことは高崎市交通安全指導員規則から確認できます。

高崎市の場合は、「交通安全指導員」 = 「交通指導員」という理解でよさそう。

 

てっ、ことは、静岡県の交通安全協会が採用している「交通安全指導員」も、県から交通安全協会が業務委託を受けている点が違うだけなのでしょうか。

ですが、慎重に確認してみようと思い、静岡県交通安全協会の平成24年度事業報告を読んでみると、

交通安全指導員(定数174 人)を県協会事務局及び各地区支部に配置し、県警をはじめ県、市町などの交通関係機関・団体と緊密な連携を図り、きめ細かな交通安全教育を推進し、その詳細は別表「交通安全指導員の交通安全教育活動実施状況」のとおりである。 

などと言った説明がされています。

交通安全指導員は174人しかいないようで、交通指導員とは別物くさそうな雰囲気です。

 

そんなことを考えながらさらに調べていったところ、静岡県交通指導員会連合会広報部会という団体が出しているビラに、

静岡県下、34市町に交通指導員が1,577人いる(平成23年4月1日現在)     

と書いてあるのを発見しました。

 

これではっきりしましたが、 

静岡県の場合では、交通安全協会が採用している交通安全指導員と、市町採用の 交通指導員 という2つの違った職種の方がいるということになるようです。

交通安全指導員は、交通指導員の指導・教育とか、連絡・調整でもするのでしょうか。

 

今回は、ウィキペディアよりも、中日新聞の記事の方が正確なようだということが何となく分かりましたが、

それでも十分理解が出来たとはいえません。

折りを見て、もっと調査をしてみることにします。 


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