警察官の充足率 [感想]
愛知県警が、警察官不足のため、元警察官の中途採用を始めるそうです(産経ニュース2016年1月14日「『元警察官の即戦力』を求む! 愛知県警、人手不足解消へ中途採用」)。
定員が約1万4400人のところ、平成25年4月時点で約400人不足だそうです。
記事からは、愛知県警だけの問題のようにも読めるのですが、どうなのでしょう。
警察官の定数は条例を調べれば分かりますが、都道府県ごとの 警察官の充足率を記した資料はなかなか見つかりませんでした。
いろいろと調べてみたところ、愛知県会議録検索 から、
愛知県議会の平成22年6月29日開催の警察委員会で、鈴木純県会議員が、
【鈴木 純 委員】
まだまだ増員が必要だということであるので、しっかりと取組をお願いする。次に定員に対する実人員についてであるが、条例定数に対する4月1日現在の実数との差、不足人員を全国で同じように見てみると、トップは母数の大きい警視庁の911人、本県は2番目の438人となっている。
条例定数に対する充足率では、一番低いのが香川県の95.06パーセント、本県は充足率で言うと 96.72パーセントで、全国で4番目に低く、不足人のもっとも多い東京都でも97.89パーセントとの充足率で10番目となっている。
逆に充足率が1番高いのは、不足人数が2人の広島県で99.96パーセントである。(以下略)
と発言している箇所を見つけました。
警察官の平成22年の充足率ランキングは、
1位 広島県警 99.96 %
…
10位 警視庁 97.89 %
…
43位 愛知県警 96.72 %
…
46位 香川県警 95.06 %
だったということになるようです。
どうやら、新聞が報じている「警察官の人手不足」なるものは、
定員が数%割れていることを指しているようです。
民間なら、この程度の定員割れのことを 「人手不足」 などとは言わないのではないでしょうか。
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