旧小渕邸の買取り [検討]
旧小渕邸を買い取った財団とは、伊藤園創業者である亡本庄正則氏が本場が設立した 本庄国際奨学財団 だということです(毎日新聞2014年10月23日の記事「小渕氏:売却旧宅に表札 家賃払わずに母居住」)。
ニュース報道では、
小渕優子氏の母親が家賃を払わずに住んでいたこと
ばかり強調されています。
小渕邸を買い取った本庄国際奨学財団ですが、
同財団のホームページ に目を通してみると、同財団が
外国人や日本人への奨学金による援助「食と健康」研究助成金 による研究援助
等の援助事業を実際、真面目に実施していることが分かります(「平成25年度事業報告書」参照)。
同財団は東証1部上場の 伊藤園の
普通株式 520万株 (持株比率 5.38 %)優先株式 136万株 (持株比率 4.56 %)
を所有している大株主となっています(伊藤園のHP「コーポレートブック2014」17頁参照)。
伊藤園の安定株主工作のためだけに設立・存続しているだけの団体ではないかと誤解していましたが、そうですはないことが分かりました。
本庄国際奨学財団の平成25年度事業計画書では、旧小渕邸の取得に関し、
「将来の学生寮の運営のための土地、建物を購入した。」として、
土地: 東京都北区王子本町*-**-*(面積 891.07㎡)建物: 母屋(木造2階建て、延べ床面積252.88㎡)建物: 離れ(木造2階建て、延べ床面積99.36㎡)
と書いてあり(6頁)、
土地 439,299,937建物 14,619,866
と計上されているので、財団の旧小渕邸の土地の取得価格を計算することが可能です。
土地891.07㎡は 269.54坪(1坪3.30578㎡で換算)なので、
計算してみると、
財団は坪162万9800円 程度で土地を買い取ったということになります。
この単価が高いか、安いかについては、
グーグルのストリートビューで所在地確認が可能なので、平成25年分路線価図 で一応判断可能です。
路線価は 275D ということなので、
坪換算すると 坪92万円 程度になります。
坪単価が 路線価92万円の土地を 坪162万円で買ったという点だけ捉えれば、
確かに高いということになるのでしょう。
でも、今回の土地建物の売買は、群馬ではなく、東京での話なんですよね。
2014-10-26 16:31
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