ニッセイ社員による中退共の不正受給 [感想]
ニッセイ社員が 中退共の組織的な不正受給に関与していたということですが、
部長ら社員が なぜ不正に手を染めたのか、
勤労者退職金共済機構の22日の公表 を読んでてもチンプンカンです。
ニッセイのニュースリリース を読むと、
「加入勧奨実績に応じて営業部に営業成績を付与して」
いたと書いてあるので、
行き過ぎた営業成績稼ぎが 理由 だったんだなということが何となく 分かりました。
それで納得して終わりかと思って、
22日の毎日新聞の記事を読んでみると、
ニッセイのニュースリリースを補足するかのように、
「中小企業が機構と契約をしても、日生に手数料収入は生じない。それでも勧誘するのは、中退共を知らない中小企業に営業活動を行うきっかけになるからだ。結果的に自社の保険商品の販売につなげられるため、日生は中退共への加盟実績を営業成績として認めていた。国内の生保市場が伸び悩む中、他の生保各社も同様に中退共への加盟を勧誘している」
と、
ニッセイの営業成績の付与は、中退共の加入で手数料が入ってくるからではないのですよ、
という持って回った 説明が されていました(毎日新聞2014年12月22日「退職金不正受給:日生営業部長『実態なくても契約できる』」)。
こういう記事って、何かあやしい匂いがプンプンです。
勤労者退職金共済機構の平成25年度財務諸表等の
中退共勘定分の附属明細書を見てみると、機構の
中退共勘定の生命保険資産は、
2010億3415万0648円
で、その内訳は下表のとおりです。
日本生命のそれは約1095億円 と約5割を占めています。
日生は販売手数料として いくら儲けているのでしょう。
中退共の加入勧奨を一所懸命にせずに、シェアを減らされでもしたら 大打撃でしょうね。
犯罪に手を染めてでも 中退共の加入実績を作ろうとする気持ち 分かりますね。
(附属明細書10頁から引用)
2014-12-25 18:17
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