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第9次交通安全基本計画 [豆知識]

平成27年中の交通事故で死亡した人の総数は 4,117人で、前年(平成26年)よりも 死者数は 4人増えたそうです。
 
結果、平成12年から14年連続していた交通事故死者数の減少がステップするという残念なこととなってしまったとのことです(NHK/NEWSWEB 2016年1月4日「交通事故の死者  平成12年以来の増加」)。 
     
   
この結果について、河野公安委員長が閣議のあとの記者会見で、
    
「事態を重く受け止めたい。去年の交通事故の死者数の目標は3000人以下に抑えることであり、それに比べると1000人以上も多い。警察としてしっかり分析を行い、抜本的に対策を見直していかなければならない」
   
と述べていますが、「去年の交通事故の死亡者数の目標は3,000人以下」とは、いったい何のことなのでしょう。
     
     
なにを根拠にそのようなことを言っているんだろうと思い調べてみたところ、
   
平成23年3月31日に 中央交通安全対策会議(内閣府の組織) が 第9次交通安全計画 を策定し、そこで数値目標を定めていますが、その目標のことだということが分かりました(ポンチ図(「第9次交通安全基本計画のポイント」)参照)。
   
計画では、 
   
Ⅱ 交通安全基本計画における目標
      
① 平成 27 年までに 24 時間死者数を 3,000 人(※)以下とし,世界一安全な道路交通を実現する。(※この 3,000 人に平成 22 年中の 24 時間死者数と 30 日以内死者数の比率を乗ずるとおおむね 3,500 人)
    
② 平成 27 年までに死傷者数を 70 万人以下にする。
    

としています。

河野公安委員長が言っている「3,000人以下」はこの数字というわけです。     

 

現在、次の平成28年以降の第10次交通安全計画が策定されているところですが、その中間案では、

① 平成 32 年までに 24 時間死者数を 2,500 人以下、

② 平成 32 年までに死傷者数を 50 万人以下、

とする目標を掲げています。

交通事故死者数の目標を、3,000人から 2,500人に、死傷者数を 70万人から50万人に減少させるというものです。

是非とも達成してもらいたいです。


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