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久しぶりに 医業未収金(過年度分)の回収率について [豆知識]

病院経営が多少は改善されてきているせいか、医療関係者の方から  医業未収金 について話題を振られることがなくなったような気がします。    
  
公立病院の倒産、市場化テストの導入の流れの中、2008年頃から2012、13年頃まで、医業未収金の回収率をどのように向上させたらよいか喧しい議論がされていた際とは大違いです。
 
        
 
「長期未収となってしまえば、何をやっても無駄」、「それまでに回収しないとダメ」ということが理解されてきたからなのかとも思いました。 
 
 
    
公立病院では、医業未収金について下記の計算式に基づいて 現年度分と過年度の回収率を算出し、回収目標を定めています。
 
                                    記
 
現年度分  …  
   
(A (当年度分未収金発生額)- B (当年度分未収金年度末残高) ) / A
   
 
過年度分  …
     
 (C(年度当初残高) - D (年度末残高) - E (不納欠損額) ) / C 
 
   

医業未収金の過年度分の回収率ですが、手っ取り早くネットでも確認できるデータとして、地方独立行政法人大阪府立病院機構 の 平成21年から平成25年までのものがあります(平成21年度~平成23年度平成24、25年度)。

         平成21年度     18.6 %

         平成22年度     19.9 %  

         平成23年度     18.5 %

         平成24年度     18.2 % 

         平成25年度     19.3 %  

 

電話での督促や弁護士法人への回収委託をしたりしても、過年度分は 良くて 2割 (不納欠損処理分を含め) に過ぎないことがよく分かります。


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