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虚偽捜査報告書ネット流出 [速報]

今朝の産経ニュースで「陸山会事件 虚偽捜査報告書ネット流出 原本複写?7通閲覧可能」というニュースが流れています。内容は、

資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、小沢一郎民主党元代表(69)の元秘書、石川知裕衆院議員(38)を取り調べた元東京地検特捜部の田代政弘検事(45)が虚偽の捜査報告書を作成した問題に絡み、この捜査報告書とみられる文書などがインターネット上に掲載されていることが4日、分かった。

検事の署名と捺(なつ)印(いん)が確認できることから原本を複写したものとみられ、何者かが意図的に流出させた可能性がある。

掲載された文書は、(1)平成22年5月17日に田代検事が行った石川議員の再聴取で虚偽の内容を記した捜査報告書(1通) (2)再聴取のやりとりを文字に書き起こした反訳書(1通) (3)当時の特捜部副部長ら上司が作成した証拠評価などの捜査報告書(5通)-の計7通で約160ページ分。

(3)の文書には捜査内容をまとめたとみられるチャートも添付されていた。一連の文書は4日の時点で、ロシア語のサイトからダウンロードすることが可能な状態だ。

というものです。

「この一連の文書」は、八木啓代さんのブログ(「八木啓代のひとりごと」)から、ロシア語のサイトに辿って行けば、現時点でもダウンロードできます。

産経ニュースでは、

計6通の捜査報告書は、裁判の過程で検察官役の指定弁護士を通じ、弁護側に開示されている。反訳書は、取り調べを隠し録音したデータをもとにして石川議員側が作成し、小沢元代表の公判にも証拠として提出されていた。

と報じ、さも、小沢の弁護人から流出したかのような表現をとっています。

しかし、有田芳生参院議員によれば、これらの資料は全て、3月22日の参議院法務委員会においてで配付済のものであったということだそうです。

この有田議員とのやりとりについては、八木啓代さんの5月3日のブログでも触れられています。

産経の記者は、八木啓代さんのブログからしか、「ロシア語のサイト」のこは知りようがなかったわけで、当然、八木さんのブログを確認しているはずです。

八木さんのブログでは、参議院法務委員会で捜査報告書が3月22日に配付されたことを有田議員を通じて確認しているという内容のブログが5月3日に記されています。

産経の記者は、捜査報告書の流出ルートが、議員である可能性があることを当然、知っていたはずです。

それなのに、そのことには全く触れずに、さも、弁護人から流出したかのような記事を書くのは、どういうつもりなのでしょうか?

(なお、産経ニュースは、上記記事と同時刻頃(5日午前8時15分頃)、「“犯人捜し”難しく 虚偽捜査報告書流出」という記事も流しています。

こちらでは、指定弁護士、弁護側とも流出を否定するコメントを出しており、司法関係者の話として「捜査報告書が一部メディアや国会議員らも入手している形跡がある」ことも触れられています。

その上で、流出先の特定は困難であろうと記事を締めくくっています。)

露骨なスピン報道(マスコミの世論誘導) はやめていただきたいです。


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