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見えないものは存在しない [驚き]

愛知県警は、今年2月8日に、交通事故死者数などの交通事故統計を、1991年(平3年)から2011年(平23年)までの21年間にわたって過少計上していたと発表しました(日経の同日記事「愛知県警、交通事故死少なく計上  再集計で10年連続ワースト 1 」参照)。

関与していた方6名は今年3月1日、懲戒ではなく、訓戒処分とされました(毎日jp「愛知県警:幹部ら6人を訓戒処分 交通死者計上漏れ問題で」)。

 

これで交通事故統計の過少計上の件の関係者についての処分は幕引きです。

ですが、愛知県警が申告していた交通事故死傷者数の数字が消えるわけではありません。

警察庁や内閣府が作成していた、交通事故に関した統計には、誤った数値が混入していることになります。

そのため、何かしらのことをして、その誤りを正さないといけません。

警察庁交通局は今年3月7日に、同月5日付の

平成24年中の30日以内交通事故死者の状況について

を発表しました。

この「平成24年中の30日以前交通事故死者の状況について」で使われている数値は、

愛知県警の誤った数値を訂正したものとなっています。

(そのことは平成24年版交通事故白書別添参考-3 道路交通事故交通統計24時間死者,30日以内死者及び30日死者の状況の比較150頁の数値と対比していただけば分かります。)

この報告書の どこで、訂正箇所の説明をしているのかを探してましたが、

それらしい記載としては、2枚目の目次の脚注に、

※ 平成23年以前の数値については、修正済み。

と記されている箇所しかありません。

これが、訂正の説明というつもりのようです。

ですが、この記載だけからでは、

「平成23年中の30日以内交通事故死者の状況」の交通事故死者数と、

「平成24年中の30日以内交通事故死者の状況」の交通事故死者数とで、

「どうして、何年にもわたって、数十人も違っているのか」

はチンプンカンプンです。

警察庁は、政府統計のポータルサイトである e-Statに、昨年度は「平成23年中の30日以内の交通事故死者の状況」を掲載していたようですが(「平成23年中の30日以内交通事故死者の状況について」参照)、それも消してしまったようです。

元々、説明を果たそうという考えはないということなのですね。


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