死んだふり [困惑]
元第一勧銀行員であった作家の 江上剛氏は、
日本振興銀行の社外取締役という立場にありました。
そのため、日本振興銀行が SFCG から債権を額面買い入れすることを取締役会で承認したとして、
整理回収機構に一昨年(2011年)の8月に訴訟を提起されています(日経電子版2011年8月23日の記事「回収機構、振興前会長らを提訴 債権高額買い取りで損害」参照)。
「運が悪かったのかな」程度にしか思ってませんでした。
整理回収機構のホームページ (<対外発表>のページ の ■ 関与者責任追及 の項)の、
・ 平成23年8月23日 日本振興銀行役員責任追及訴訟について
とのプレス発表の資料では、
整理回収機構が訴訟提起することに至ったかを公表しています。
(わざわざ、(進行中のもの) と注記されていますので、訴訟はまだ、続いているようです。)
整理回収機構が発表している「日本振興銀行役員責任追及訴訟について」を読んでみた限りでは、
その当時社外取締役であった 江上 氏 ら( 平将明氏(現衆議院議員)、重森榮氏(公認会計士)、赤坂俊哉(弁護士、2010年に死亡)、三原淳雄(経済評論家、2011年死亡)) 5名の社外取締役 は、
木村剛氏のウソを見抜けなかったわけでなく、
「見て見ぬふり」をしていた
としか思えません。
訴えられるだけの、ちゃんとした理由があったということになるようです。
江上氏ら、訴えられた社外取締役の方らの方の 弁明を聞いてみなければフェアではありません。
そこで、ネットで検索してみましたが、弁明が見当たりません。
沈黙は厳格に守られているようです。
江上氏は、今回の みずほ銀行の反社との取引の放置の件について、今日のダイヤモンドオンラインの「みずほ銀・最悪のリスク対応、広報対応 その稚拙さは歴史に残る――作家・江上剛 」という記事の中で、いろいろと述べられていますが、
不祥事の際にはわかっていることを即座に公表する勇気を持つことだ
などと、白々いことを仰っています。
せいぜい、「人の噂も七十五日」に過ぎません。
本当は、最強の リスク対応策・広報対応策は、図らずも御自身が実践されている
頭を低くして、「死んだふり」ないし「だんまり」
なのではないのでしょうか。
コメント 0