SSブログ

「ジュリナビ」って、何者? [調査]

今日の夕方、「ジュリナビ」から

中堅、若手弁護士・修習生等の案内についてのご案内

と題した ファックスが送られてきました。

「関心があるのなら、資料を送るので連絡をして下さい」という営業でした。

 

私は、ファックスを送ってきた「ジュリナビ」については、大学生向け就職支援サイト「リクナビ」、「マイナビ」と同じような、

ロースクール生向けの就職支援をする会社なのだろうとの理解しかありませんでした。

ファックスが送られてきたのも何かの縁です。ちょうどよい機会なので、「ジュリナビ」って何者なのか、ちょっとだけ調べてみました。

 

リクルートのビジネスモデルを真似ている会社であろうと推測ができるので、まず、ホームページの

トップページ で、 「運営会社の会社概要」と書いてあるページを探してみましたが、そんなページ見当たりません。

 

次に、「法科大学院修了生の採用をご検討されている法律事務所様、企業様へ」とタイトルが付けられた、「ジュリビ」の売り込み用のいページがあるので、そこを見てみましたが、

■ ジュリナビとは

・ リーガルプロフェッション(法曹及び法律専門職)を目指す司法修習生、法科大学院修了生及び在学生の  就職活動とキャリアプランニングを支援する就職支援サイトです。

・2008年文部科学省の助成を受け運営を開始。全国の法科大学院修了生(法曹有資格者を含む)のための唯一の公的サイトです。

・全国法科大学院約70校と連携し、各法科大学院事務局から学生に登録案内をして頂いております。

と書いてあるだけです。

「ジュリナビは、ロースクール卒業生向けの『唯一の公的サイト』である」と、自らをオーソライズすることは書いていますが、

自分が「誰」なのかについては、何も述べていません。

 

仕方がないので、手当り次第に、「ジュリナビ」のホームページのページを順繰りにめくってみました。

そうしたところ、「ジュリナビ 会員規約」の第1条に、

「ジュリナビ」とは、平成19年度「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム」による文部科学省の助成を受け開発され、株式会社ジュ リスティックスにより「ジュリナビ運営事務局」の名称のもとに運営される法科大学院修了生及び在学生を対象とするインターネット上の法曹・法律専門職に関 する就職・キャリアプランニング情報サービス総合サイト(http://www.jurinavi.com/)及びその他第2条で定義されるジュリナビ会員を対象とした各種情報提供サービスの総称をいいます。

と書いてあるのを見つけました。

これで、やっと、株式会社ジュリスティックスという会社が、「ジュリナビ運営事務局」という名称のもとで「ジュリナビ」を運営していることが分かりました。

 

「ジュリナビ」は、「プライバシーボリシー」のページでは、はっきり、

ジュリナビ(以下「本サイト」)の運営業務は、株式会社ジュリスティックス(以下「ジュリスティックス」)が受託しています。そのため、個人情報保護に関する責任主体はジュリスティックスとなります。

と述べていますので、株式会社ジュリスティックスが「ジュリナビ」の運営会社であることは間違いないところです。

 

なぜ、「ジュリナビ」を運営しているのは、「当社(株式会社ジュリステックス)です」と言わないのでしょう。

 

もしかしたら、敢えて、「ジュリナビ」が、

文部科学省によって平成19年度「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム」に選定された、

全国法曹キャリア支援プラットフォーム

との名称の取り組み(プロジェクト)を発展したものであるということをアピールしたいからなのでしょうか。

 

でも、「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム」は、補助金による支援を文科省がするというだけのことです(文科省のホームページ「専門職大学院等推進プログラム」のページ参照)。

 

文科省から助成金を貰ったからと言って、「ジュリナビ」が「唯一の公的サイト」 というのは、ちょっと言い過ぎではないでしょうか。

 

ジュリナビ採用案内.jpg


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0