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「公認会計士試験合格者」という人材がいます [調査]

エディネット に、

「『公認会計士試験合格者』という人材がいます」 

と書かかれたバナーがあることに気付きました(下図 参照)。

 EDINETのバナー.png

 

公認会計士を騙った詐欺に対する注意でも呼び掛けているのかしらと思いつつ、バナーをクリック。

「公認会計士試験合格者」という人材がいます

は字句どおりで、「おいしいエビス あります」と同様、ご愛顧願いますと言うもの。

企業の人事担当者向けに、公認会計士試験合格者の採用を呼び掛けたものであることが分かりました。

 

公認会計士業界も就職は氷河期と聞いていましたが、金融庁が 公認会計士試験合格者の就職あっせんのようなことをしていることに結構、おどろきました。

 

公認会計士試験の合格者ですが、

平成25年の公認会計士試験の合格者は1178人で、4041人であった平成19年の3割です。

(資格公認会計士seekというHPの「公認会計士試験 合格者数推移」のグラフ、 公認会計士・監査審査会のHPの「平成25年公認会計士試験合格者調」各参照。また、公認会計士の就職難の状況については産経ニュースwest 2013年8月25日の記事「就職難で公認会計士『受験者急減』、金融庁『会計士5万人』破綻で世界から疑われる『日本企業の会計監査の質』」を参照して下さい。)      

予測した需要がないことが明らかになったので(金融庁作成の平成25年11月14日付「公認会計士試験合格者等に関するアンケートの集計結果」)、

需要に見合った量に、供給を調整、

つまり、合格者の減員し調整をしたということです。

予測した需要がなかったわけですから、この判断はむべなるかなです。

 

ただ、将来に向けては、合格者を減らせばよいのかもしれませんが、既にアブれてしまった公認会計士試験合格者に対しても 策を講じなくてはなりません。

公認会計士試験に合格しながら、就職できずに、アブレてしまった人に対する就職支援策の一つが、

「『公認会計士試験合格者』という人材がいます」 

というビラの配布ということになるようです。

見込み先にビラを撒いて、需要を掘り起こすということのようですが、

どの程度、効果があるものなのでしょうか。

 

このビラですが、

何時から配られていたのでしょか。

気になるところですので、調べてみました。

大阪証券取引所が作成している平成23年11月30日付「PRチラシ「『公認会計士試験合格者』という人材がいます」のご送付について」の文書が見つけることができましたが、

それに書かれた内容からすると、

ビラは平成23年11月以降に、証券取引所や商工会議所で配布されたものであることが分かりました。

今度の11月を迎えると丸三年です。金融庁も、息の長い取り組みをしているんですね。


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