賃上額4000円と賃上率1.5%では比較が出来ません [困惑]
トヨタ自動車は、2015年春季労使交渉 で ベア4000円 の回答を出したとのことです(ロイター2015年3月18日「ベア月4000円回答、経済好循環に向け将来への投資=トヨタ常務」)。
記事を読んでいくと、
年間一時金(ボーナス)は 6.8ヶ月分、
定期昇給分を含む賃上げ額は 1万1300円で、月額賃金の増加率は3.22%
になるそうですが、この説明を読み解くと、
定期昇給分の賃上げ額は 7300円(=1万1300円- 4000円)ある、
賃上げ前の月額賃金が 35万0932円(≒1万1300円/3.22%)である、
ことが分かります。
賃上げ前の月額賃金35万0932円をベースに年収を計算してみると、
35万0932円×(12ヶ月+一時金6.8ヶ月)≒659万7522円
ということになります。
四季報を見てみると、
トヨタ自動車の従業員の平均年収は794万円 となっており、130万円ほど差が出ています(平均年収.jp参照)。
794万円は、平均年齢が38.8歳の従業員の平均年収だということですが、基準の取り方の違いから来るものなのでしょうか。
ところで、トヨタ自動車では賃上げを 金額(円) で表していましたが、
銀行ほか金融機関は 賃上げを 率(%) で表しています(日経電子はン2015年3月25日「3大銀、ベア前年超え 三井住友・みずほ 1.5%」)。
三井住友やみずほの昇給率「1.5%」って、昇給金額としてはいくらなのでしょう。
読者が 賃上げの内容を比較しないようにとの意図なのでしょうか。
ずっとこれで来ているようですが、読者からの文句はないということなのでしょうか。
コメント 0