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日本で倒産が減少している理由 [感想]

日本で倒産が激減しているが、決して良いことではない」という加谷珪一氏のコラムを、ニューズウィーク日本版のホームページで見つけました。

 

加谷氏は、新陳代謝が進んでいないことが倒産件数が減少している理由であると言われています。

私も、漠然と、そうではないかとは思っていますが、

貸し剥がし、貸し渋りが社会問題となったのは平成14、5年(2002年、2003年)頃のことでしたが、倒産件数はその期間をれを挟み、平成12年(2000年)以降(リーマン期を除き)一貫して減少し続けています。

そのため加谷氏が言われる 

         ゾンビ企業の存続              ⇒ 倒産件数の減少  

新陳代謝(ゾンビ企業の淘汰)⇒倒産件数の増大  

とは割り切れないでいます。
         
     
東京商工リサーチのホームページの、倒産件数・負債額推移(全国)のページから、昭和27年(1952年)から平成27年(2015年)の倒産件数を拾い、作表することが可能です。
 
加谷氏のコラムのグラフは1980年以降分の倒産件数をとって作表されてものとなりますが、
   
下表は、作表期間を昭和27年(1952年)まで遡らせたものです。
   
 倒産件数(1952-2015)東京商工リサーチ.jpg
 
      
表からは、
 
1973年のオイルショック後、倒産件数が急増後、バブル時代前までは倒産件数は増加、バブル期となり倒産件数は急減。
   
バブル崩壊後、倒産件数が急増し、2000年まで倒産件数が増加している、
 
2000年以降は、リーマンショックのため2008年、2009年は倒産件数が一時的に増加しているが、傾向としては一貫して減少している 
 
ことが分かります。
     
         
加谷氏は、
 
「倒産件数の推移を表したグラフを示して、バブル経済に向かって景気が拡大していた1980年代半ばには倒産件数が増えていることや、ネットバブルといわれた2000年前後、あるいは米国の不動産バブルで一時的に日本も好景気に湧いた2000年代後半に倒産が増えているという事実である。いずれも、企業のビジネスモデルや産業構造が大きく変化した時期である。このような時期にこそ倒産が起こりやすいと考えることもできる。」
  
と述べてみえますが、私には その理解が何となくしっくりきません。

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