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『どりこの』 [豆知識]

『どりこの』という清涼飲料水があったことをご存じですか。

偉そうなことを言ってますが、私も全く知りませんでした。

『どりこの』とは、講談社(正確には、大日本雄弁会講談社代理部)が販売していた滋養強壮を謳った清涼飲料水です。丸善セントラルパーク店に、たまたま、平積みされていた宮島英紀氏著「伝説の「どりこの」 一本の飲み物が日本人を熱狂させた」を読んで、私も初めてその存在を知りました。

本の内容は、昭和6年頃からの十数年間、講談社の宣伝のおかげもあって、『どりこの』は日本中で売れに売れたが、戦争により、『どりこの』の原料であった砂糖が統制品となったために一般向けの製造が中止され、戦後は(ほんの一時だけ販売されたが、)消えてしまった。今では製造方法が伝承されていないので製造することが出来なくなった、というものです。

私には大正14年生まれの母がいます。母が幼少時のことであれば母の記憶も鮮明で、母と共通の話題で話をすることができるだろうと思い、『どりこの』の本を買って読んでみました。

一月ほどの前、母に『どりこの』はどんな味だったと聞いてみると、母は「甘くて、牛乳のような味だった」と言っていました。

でも、本では、『どりこの』は黄金色をしていたということだったので、牛乳のような味だったという母の言うことを「何を言ってんだよ」と聞き流していました。そうしたところ、たまたま、昨日、昭和6年生まれの同業の大先生にお会いする機会があったので、その大先生にも『どりこの』はどんな味でしたかとお尋ねしてみました。大先生曰く、「確かに、牛乳の味がした。多分、牛乳の成分が入っていたのだろう」ということで、母の言っていることも間違いではないことを確認することができました。 

どなたか『どりこの』を製造していただけないでしょうか。私も一度賞味したいと思っています。


伝説の「どりこの」  一本の飲み物が日本人を熱狂させた ウィキペディアに『どりこの』の説明がありました(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%82%8A%E3%81%93%E3%81%AE)。



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