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尖閣の国有化 [調査]

政府が、地権者から島を買い取って尖閣諸島を国有化したとのニュースが先週11日報じられました。

おっちょこちょいな私は、個人がで所有していた島を全て国有化したと思っていましたが、そうではないんですね。 

新聞では、ちゃんと、「尖閣諸島のうち、魚釣島等の3島を 20億5千万円で買い取り、国有化した」と記事にされています(例えば、11日の東京新聞夕刊の記事「尖閣諸島を国有化 購入に予備費20億円」)。

尖閣諸島は、魚釣島、北小島、南小島の3島と、久場島、大正島の5島から構成されていますが、

大正島は大蔵省が所有者、残り4島を、2人の個人が所有していました(wikipedia 「尖閣諸島」の項目参照)。

個人の所有者を、AさんとBさんとしておきますが、

魚釣島と北小島、南小島の3島はAさんの、

残りの久場島は、Aさんの妹のBさんの所有でした。

登記情報提供サービスで、AさんとBさんの2人が所有されていた、魚釣島、北小島、南小島と、久場島の登記情報を確認してみました。

確かに、魚釣島と、北小島、南小島の3島は、平成24年9月11日売買を原因として国土交通省に所有名義が移転されていました。

残りの久場島は、Bさん名義のままでした。

記事のとおり、

政府が買ったのは、魚釣島と北小島、南小島の3島だけで、久場島は手付かずというわけです。

今年4月18日のZAKZAKのインタビュー記事「中国“尖閣”に350億円提示!“地権者”実弟が激白」からすると、

Aさん側が、東京都の石原都知事に対し、魚釣島と北小島、南小島の 3 島を、10~15億円の買取価格での買取りを打診していたのではないかと思われます。

Aさんは、20億5千万円で 3 島を売ることが出来たわけですから、

東京都と国を競らせることによって、売買価格を up させたという結果となっています。

交渉上手ですね。

  

残ったBさんが所有する久場島についても今後、買取交渉が進められることになると思われます(朝日新聞デジタルの6月8日の記事「尖閣・久場島も購入検討 石原都知事」)。

この久場島は、魚釣島から27㎞ほど離れていて、防衛省がBさんから賃借して、米軍の射爆場として使われているとのことです。

魚釣島のように、賃借権の設定登記がされてないため、Bさんが防衛省に、いくらの賃料を取って貸しているのかは登記からは分かりません。

でも、魚釣島と同様、いい値段なんでしょう。

そのため、Bさんがオファーする久場島のが買取価格も、 結構なお値段なのかもしれません。

そのため、久場島の買取価格について、政府とBさんの間で折り合いが付ず、今回の国有化の対象からは見送られたとの可能性は十分あるとものと思われます。 

久場島については、東京都と競り合って値段が釣り上げられるというようなこととはならないでしょうが、政府としては、

(交渉上手かもしれない) Bさんに、買い値を釣り上げられないようにしないといけませんね。


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