国立国会図書館の日本法令検索 [報告]
国会での法改正の審議内容を調べるには、
国会会議録検索システム を使って、時期と法令名で絞込検索をして、該当する議事録を探し出し、
その会議録を読むという方法しかないと思っていました。
(ちなみに、日本評論社の「リーガルリサーチ 第4版」も、国会の会議録の収集方法として挙げているのは、「国会会議録検索システム」(国立国会図書館)や、国立印刷局が発行する衆・参両議院の本会議と委員会の会議ぐらいです(111~113頁)。
私の理解がことさら劣っていたわけではないと思います。)
ですが、今回初めて知りましたが、
国立国会図書館の日本法令検索 を使えば、
全ての改正が「法令改正沿革一覧」として一覧表示されて、
しかも、「法令改正沿革一覧」の各改正時の審議経過が、ぞれぞれ、「会議一覧」として一覧表示される
ようになっています。
国会での審議経過を一覧的に把握でき、しかも、存在している会議録を見落とすことがありません。
「国会会議録検索システム」よりも、間違いなく便利です。
例えば、貸金業法の平成18年改正の場合の審議経過を調べたとすると、下の「会議一覧」画面に行き着きます。
このように、改正時の審議経過が時系列に沿って表示され、存在している会議録も表示される仕組みです。
しかも、表示された会議録の番号をクリックすれば、その会議録の全文が右側に表示されます。
会議録を見落としや読み落としことがありません。
この日本法令検索のシステムは、国会会議録検索システム とリンクさせただけのようにも思えますが、
便利なことは間違いないところです。
日本法令システムは平成16年6月供用を開始したということです(「日本法令索引データベース ご利用案内」参照)。
国会会議録検索システムとリンクしていたなんて全く気付きませんでした。
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